2016年10月16日

【歌声の会】ハモって気持ちいい声の秘密

●日本の歌で、共鳴発声法でハモる気持ちよさ

今日は「歌声の会」の定例会がフェルマータカフェ(新潟市)でおこなわれます。

夕方5時からなので、あと2時間ぐらいで始まります。会員のみなさん、もうすぐですよ。

共鳴発声法で日本の古い歌をハモる気持ちよさを、だんだんみなさん、体験し始めましたね。

先日、出版社の方と最後の打ち合わせをしていたときに、「共鳴発声法はなぜこんなに声が届くのか」と、驚きとともに質問されました。

音響の専門家が同席してくれていたので、私の代わりにすかさず返事をしてくれました。

「一言でいうと、周波数成分のコントロール、いわゆる倍音ですね」と。音のスペクトル分析(周波数の視覚化)をすると分かるのだそうです。「その出方が圧倒的です」。

実にシンプルに、核心を突いてくれました。

さすがだなあ、と感服しました。私だったら発声指導者としての立場から「横隔膜の支えと共鳴腔の確保によって、共鳴を──」などと、声の出し方から説明しようとして、発声トレーニングをしていない編集者をポカンとさせてしまうでしょう。

発声トレーニングをしていないと、「お腹の支え」だとか「共鳴腔」だとか言われても、感覚的にピンとこないんですよね。

しかし、出ている声の観点から説明すれば、客観的なデータなので誰にでも分かりやすい。

共鳴発声法の良い形を作ると、声に含まれる周波数成分が整って、良い声になります。

そんな声でハモるのだから、最高に気持ちいいハーモニーになるわけです。

今日は素敵な新曲を一曲と、会員一人一人が好きな曲を選んで、歌います。

新曲は、今日のところはまだざっと眺める感じで、しっかり歌い込むのは次回です。

声を前のほうで作って、ピーンとしたハモりやすい声を出す準備をしていてください。

では、のちほど。



【歌声の会】
日時:不定期(こちらのカレンダーでご確認ください
場所:フェルマータ2階(新潟市中央区上近江)
料金:3,240円(中学生以下は半額)
内容:日本の古い歌でハモる

「歌声の会」は、日本の古い唱歌でハモる会(新潟市)です。
 詳しくはこちらのページをどうぞ。
   ↓
http://mf07.com/song.html

※歌声の会は共に歌うメンバーを随時募集しています。
 ご参加くださる方は、事務局のメイフェアまで
 お電話(025-211-7007)ください。

* * *

新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
子供向けの話し方教室、大宮校についてはこちら


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2016年10月14日

倍音の効果、まず感じるのは「気持ちよさ」

●共鳴発声法の特徴は倍音

「歌声の会」(日本の歌でハモる会)の定例会も近いことなので、「倍音の効果」について取り上げてみましょう。

共鳴発声法の特徴は、なんといっても「周波数成分の厚み」です。発しているつもりの「基音」だけでなく、その上に何層もの「倍音」が乗っています。

多くの日本人は発声が平たく潰れ、ぴちゃぴちゃとした印象の声になっていて、倍音的に豊かな声ではないとされています。

中には、照れや偽悪の感覚からか、特に親しい人との会話でわざと声を歪ませたり、かすれ声のまま気にせず話し続けたりする人もいて、「良い声で話そう」という意識が国民全体で弱いようです。

まあ、言語的に「母音が多いのに、その母音が短い」という難しさがあるので、発声技術が高くないと良い声にならず、個人差が大きくなるのは日本語話者の宿命なのかもしれません。

イタリアでタクシーに乗っていたら、道行く女性を見てはドライバーが「Bella! Bella!」(きれいな人だ)と連呼していました。

「きれいな人だ」より、もう少し下卑た感じの言い方でしたが……。

しかし、声は良い。

真似して発音しても、日本人がやると「ベッラ」になって、「ぜんぜん違う!」とドライバーからダメ出しの連続。

「llの発音が良くない」だけでなく、その前の「e」が違う。

長さとか高さとか、そんなのではなく、音が質的に違う。倍音がしっかり含まれている。

片仮名の「ベッラ」では、「声になっていない」とすら言える。

そのドライバーが声楽家や発声指導者だったわけではなく(たぶん)、イタリア語が「言語的に有利」なんですよね。ただ話しているだけで、良い声になりやすい。

うらやましいかぎりですね。



●この世のものとは思えない……

日本語を話すあなたも、共鳴発声法で倍音をしっかり出すことができます。

共鳴発声法で歌った体験を、こんなふうに報告してくれた方もいます。


> 先生の誘導で皆さんと一緒に歌えたおかげか、
> 初めてピーンと入った音で、しかも楽に出せました。
>
> みなさんの共鳴が合わさり、溶け合って、
> 自分もその一部になっていて、
> まさに「この世のものとは思えないくらい強烈な快感」でした。
>
> こんな体験初めてです。
> 今思い出しても、震えが走ります。
>
> 歌を、声を、もっと極めたいです。


いいですねえ。声には極める価値があります。というより、楽器の演奏と同じで、極まったゴールなどない、一生の修業でしょうね。

今回の「歌声の会」では、「出していて、気持ちいい声」に集中して、倍音を鍛えましょう。


【歌声の会】
日時:不定期
場所:フェルマータ2階(新潟市中央区上近江)
料金:3,240円(中学生以下は半額)
内容:日本の古い歌でハモる

「歌声の会」は、日本の古い唱歌でハモる会です。
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 ご参加くださる方は、事務局のメイフェアまで
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タグ:倍音
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2016年10月02日

共鳴発声法を確実にマスターする方法──1回だけで伸びる

●徹底的にやると伸びる

発声や話し方のトレーニングをしていて、急激にぐんと力が伸びることがあります。

伸び方は人によって異なり、当然違っていいわけですが、一人を見ていても、なかなか思うように伸びずに苦労していた人が、急にぐんと伸びたりする。

指導する立場としては、「この変化はなにゆえ?」と気になります。

どういうタイプが伸びやすいのか、どうなれば伸びるのか、とあらためて意識してみると、顕著な傾向が分かります。

月並みではありますが、「素直な人ほど伸びる」といえるし、「徹底的にやる人は伸びる」といえます。

つまり、「声のサロン」に通う会員のみなさんは、伸びるタイプの典型であるわけです。

発声トレーニングのメニューを素直にこなし、徹底的に練習していますね。

それが伸びるコツです。

では、逆に「伸びないタイプの典型」は何か。

怖いことに、そういうのもあるのです。



●先入観が邪魔をする

伸びないタイプの典型は、「先入観が強いタイプ」です。

声や話し方についての先入観を何かしら強く持っている人は、新しいレッスンがなかなか入っていきません。

自分の中にある先入観が邪魔をして、追い返してしまうのです。

・こういう声が良い声
・こういう声が好き
・こういう話し方が上手な話し方
・こういう話し方は下手

といった思い込みや偏見、好き嫌いをもともと持っていると、後から良い技術が入るスペースがなくて、入りにくい。

たとえば「イは口を横に引かない」と言われても、「イ〜だ」と唇を横に引くという思い込みが完全に払拭できないうちは、どうしても唇が横に行きたがる。

本人はそんなつもりはないのに、体が勝手に唇を横に引こうとするのです。

レッスン日に良い形に直されても、次回のレッスン日までにじわじわと戻って、延々と同じ繰り返しになってしまいます。

ビーンとした強い声を「良い声」と感じていた人は、声帯の正しい使い方を習っても、「さあ、しっかり発声練習しましょう」なんて促されると、声帯にぶつけるような強引な発声をしようとする。

良い声や好きな声の感覚は、発声トレーニングをして技術が高まってくると、必ず変わります。

「違いが分かる」ようになるからです。

先入観に足を引っ張られないように、まっさらな気持ちになって声のトレーニングに取り組むのが一番です。



●忙しいときほど徹底して

発声や話し方は特に生活に密着した行為なので習慣になっていて、ホメオスタシス(元の状態に戻そうとする力)が特に強く働きます。

「元のやり方」に戻ってしまいやすいのです。

「結局元のまま」に戻らないように、丁寧にトレーニングを積み重ねていくことが大事です。

「日々の継続」ですね。

いつも熱心にトレーニングを続けている方でも、仕事がすごく忙しい時期が続いたり、体調を崩して寝込んだりすると、なんとなくそのままズルズルとトレーニングをしない日々が長引いてしまうことがあります。

忙しいときほど、隙間の時間を見つけてトレーニングしましょう。

3分でもいい。

3分を拾ってトレーニングに使うか使わないかで、大違いです。

「30分ぐらいはトレーニングしたい」と思っている人は、3分あっても「時間がない」と判断してしまうかもしれません。

翌日の仕事のために夜11時には寝たいとして、時計を見て10時50分になっていたら、「あ〜ぁ、今日も忙しくて発声トレーニングができなかった」とあきらめてしまうかもしれない。

でも、「走れメロス」の冒頭を1回だけ朗読するくらいなら、できるでしょう。「都の大路をぶらぶら歩いた」まで読んでも1分か1分半です。

どんなに多忙でも、1分半も確保できない、ということはありませんよね。

2〜3回読んでも、まだ11時になりません。

このようにして、時間が十分に確保できないときに、1回だけ朗読する、1曲だけ歌う、という行動をするかしないかで、非常に大きな差がつきます。

「たかが1回ぐらいで」と思うかもしれません。

しかし、0回と1回の差は、無限に大きい。

わずか1分を、3分を拾って、1回でいいから声を出すのが、「徹底」です。

徹底的にやりましょう。必ず伸びますよ。



※声のサロンは、良い声で話せるようになる
 ボイストレーニング話し方教室です。
 日本発声協会が認定する話し方発声法の基本
 共鳴発声法が学べます。
 平日コースと週末コースがあり、フェルマータを会場に
 月2回ずつ開催されています。

 新規に受講をご希望の方は、事務局(メイフェア)まで
 お電話(025-211-7007)ください。

 詳しくはこちらから。
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http://mf07.com/lecture.html

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タグ:練習方法
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2016年09月29日

声で一皮むけよう(あなたの発声をワンランクアップ)

●話し声と歌声、どっちが得意?

何かのキャッチフレーズみたいなタイトルですが、「声のサロン」会員のみなさんに向けた事務連絡みたいなものです。

これから「一皮むけた」と実感できる声になるためのレッスンをしていきます。

ところで今、「話し声と歌声、どちらが得意ですか」と質問されたら、あなたの答えはどうですか?

声を気にしていない人や、発声トレーニングをしていない人なら、質問の意図が分からず不可解に思うかもしれませんね。

「話し声より歌声のほうが得意って、あるの?」
「人前で話すのは苦手だけど、それとは違うのかな」

でも、真剣に発声トレーニングをしてきたあなたなら、何らかの答えを持っているでしょう。

おもしろいもので、歌声と話し声に対する感覚は、変わります。しかも、トレーニングの時期によって入れ替わりもする。

たとえば、初めのうちは話し声のほうがとっつきやすく、「声」というより「話し方」を少し整えれば印象が変わるので、まもなく自信がつきやすい。

その反面、歌声は「話し声のトレーニング」に必要なことも理解しているし、基本的には歌声も話し声も同じであると分かっているけれど、やっぱり難しい。

古典歌曲を歌ってみても、上手な人と比べて声の質に明らかな違いがある。

「話し声のほうが自信がある」「歌は苦手」「歌声に自信が持てるようになりたい」なんて思う。

ところが、しばらく経つと今度は、「歌声が以前と比べて格段に良くなったと褒められたし、実感もある」「でも話し声のほうが変わり映えがしない」と感じたりする。

そういうものですから、安心してください。共鳴発声法の技術は全体として高まっていきます。

また、「歌声が」「話し声が」と区別をして比較しがちですが、やがて「どちらも同じ発声」という捉え方になってきます。

これから「声のサロン」のレッスンで、一皮むけましょう。

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タグ:話し声 歌声
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2016年09月21日

本の執筆にご協力をお願いします

●レッスンの場を共有できた

先日はメイフェアのお茶会で、「クリームティー」の紹介コーナーを担当しました。

文章構成のサンプルとして聞いていただけたでしょうか。

さすがはいつも言葉の勉強をしているみなさんだけあって、聞きどころが的確でした。

「聞いただけで、あとで自分でも同じ話ができそうなくらい、分かりやすかった」と話していた方もいます。

ありがとうございます。レッスンとしてしっかり吸収してくれましたね。

あのように場を共有すると、頭で理解するだけでなく、「体で覚える」「感覚的に分かる」ようになっていきます。

何かを学ぶには、「場の共有」が大事なんですよね。YouTubeか何かで音声や映像を見れば似た体験ができそうと思われやすい昨今ですが、「その場にいる」価値は非常に高い。

受け取る情報量が桁違いですからね。

特に、生の声をその場で聞くのと、音声の圧縮や再生する機器の都合で多くの成分がカットされた音声をスピーカーから出して聞くのとでは、もはやまったく別の出来事といえるでしょう。

話し方、発声のトレーニングをしている方は、このような機会にはぜひ会場まで足を運んできてください。



●発声の本を書いています

とはいえ、いろいろとご都合やご事情もあって、会場まで来られない日もあるでしょう。

「声のサロン」は2コース月2回ずつ、新潟市でレッスンをおこなっていますが、遠方にお住まいでそれだけの頻度で通うのが難しい方も多いと聞きます。

そこで、発声のメカニズムや共鳴発声法の基本的な考え方を自宅にいながら学べるようにと、ただいま発声の本を執筆中です

すでに原稿はほとんど書き終えているのですが、「発声トレーニングによって身につけた技術を仕事に活かしている事例」を出版社にいくつか伝えたところ、「2例くらいでいいので、詳しく紹介したい」と言われました。

子供向け、大人向けの話し方スクール、着付け教室の講師、ヨガのインストラクター、職場でのプレゼンテーション、紅茶教室の講師、音楽ライブのMC、歌のボイストレーナー、ラジオのアナウンサー、受付の仕事、声優、ナレーター等など、みなさんさまざまな場でご活躍なので、事例には事欠きません。

今、編集者の方が「本のコンセプトや対象読者に合いそうな事例」を選んでくれているところなので、選ばれた方はぜひご協力ください(あらためてご連絡しますね)。

写真までは載らないと思うのですが(著者の私もたぶん載らないので)、身につけた発声技術を活かしている状況など、できればありありとイメージできるように、具体的に教えてください。

いやあ、それにしても、発声って奥が深いですね。トレーニングすればするほど、そう実感します。

共鳴発声法による朗読も、ありますよ。

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【第7回古楽サロン音楽会】
日時:2016年11月6日(日)17:30開場、18:00開演(〜19:30)
出演:古楽器「エムシュのとびら」とテノール齋藤
内容:チェンバロと朗読
料金:4,320円(お食事付き。中学生以下は半額)

※ご予約はメイフェアまでお電話(025-211-7007)で

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タグ:朗読
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2016年09月16日

仕事の評価を高める「文章構成」「話の組み立て方」の能力

●なぜか仕事の評価が低い人の共通点とは

ご一緒くださる方はもうご存じのとおり、紅茶のお茶会(新潟市)で「英国といえば、コレ!」のコーナーに出演します。

英国に関するネタの中でも、「日本人にはあまり馴染みがなくても、英国人にとっては当たり前」というネタをご紹介するコーナーです。

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わずか15分程度の短いコーナーですが、こうして言葉のトレーニングをしているあなたには、英国ネタとしてだけでなく、言葉のレッスンとしても聞いていていただきたいと思っています。

「文章構成」「話の組み立て方」レッスンです。

今、「言葉の調律」を進めていますね(魅力アップ講座)。

「単語」レベルで言葉を意識しているタイミングが多いでしょう。「この単語を、この単語に置き換える」という具合に。

その単語が浮かんでくるもとにある「考え方」が重要なのですが、今は「出てきた言葉」に注目して、自分の言葉に「気づく」訓練をしている段階です。

しかし、仕事で言葉を使う場合、単語の置き換えですべて片付くかというと、そう簡単にはいきません。

「全体像」や「流れ」を意識した「文章構成」の仕方が大事です。

これは「組み立て方」であり、「パーツの並べ方」ともいえる。

仕事での評価がなかなか上がらない人は、「文章構成」が苦手です。「流れ」を作ることができないのです。

日本人は概して、構造的な捉え方、組み立て方が苦手といわれています。ディテールにこだわったり、職人的に徹底的にやるのは得意なのに、時間を味方につけた「積み重ね」が苦手で、せっかくの成果も一代限りで終わってしまう。

せっかく取り組むなら、着実に積み重ねを続けていきたいですね。



●鳥の目と魚の目を鍛えよう

全体を見る目は「鳥の目」、流れを見る目は「魚の目」、一部だけをアップで見る目は「虫の目」と呼びます。

言葉のトレーニングでいうと、「どんな単語を使うか」は「虫の目」に相当しますね。

細かいことにこだわって、「全体の中での位置づけ」を見失ってしまうのは、「虫の目」は持っていても「鳥の目」が弱い人。

「そんなのどうでもいいだろう」「細かいことはいいんだよ」としょっちゅう叱られてしまう人は、鳥の目で見た「全体の中での重要性」を捉え損ねているかもしれません。

絵画的に全体をざっくり捉えているようでも、適切な順序に並べて話せないのは、「魚の目」が弱い人。

言葉はリニア(線的)です。流れです。

複数のことを同時に話したり書いたりできません。

良いニュースと悪いニュースがあるとして、両方とも伝えなければならないとしたら、「よし、両方を同時に伝えて中和しよう」はできないのです。

先に良いニュースから伝えて、悪いニュースは後にするか、それとも逆にするか、順序を決めなければなりません。

ビジュアルで見せたいなら、簡単ですよね。紙を左右半分に分けて、左に良いニュース、右に悪いニュースを書き並べて見せれば、相手は好きな順序で読むだけだから。

ところが、あなたが声で説明するとなったら、時間軸に沿って並べる必要がある。

これが「文章構成」です。

仕事の評価が高い人は、文章構成が、つまり話の組み立て方がうまい。

今回のお茶会は、「文章構成」「話の組み立て方」のレッスンとしてもしっかり聞いていてくださいね。

* * *

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2016年09月12日

話し方と言霊(ことだま)の関係とは

●言霊(ことだま)に対する適度なスタンス

日本には昔から「言霊」(ことだま)という考え方があります。

言葉が現実になる、という思想ですね。

言霊をどのくらい強く意識しているかが、話し方に影響を及ぼします。

言霊の意識が強ければ強いほど良い、というわけではありません。

ここは最も大事なところですから、正確に読んでください。

強すぎれば迷信に縛られやすくなり、地に足のついていない、非現実的な感覚の話し方になりかねない。

「4は死、9は苦」だからと4号車や9号室を飛ばして番号を振るケースはあるし、日本社会では一定の理解も得られるものの、「し」と「く」の音を含む言葉をすべて避けたくなったら、明らかに行き過ぎでしょう。

ネガティブな印象を与える言葉や文字に過敏になって、「メロスは激○した」「王様は人を○します」のような伏字を連発するかもしれません。

良い話し方、良いコミュニケーションにつながるスタンスは、もう少し精妙なバランス感覚を要します。

次の2点に気をつけて、良い話し方を目指しましょう。



1. 「言霊」的なマイナス影響に自分は過敏にならない

受験の前に「滑る」「落ちる」といった言葉を聞いて、発言者をなじるほど本気で嫌がるとしたら、過敏です。

他人の言葉に過敏に反応している暇があったら、受験にプラスになる勉強をしたほうがどれほど合格に役立つか。

「良い意味の鈍感さ」は言葉に対しても必要です。



2. ただし「聞き手の意識には影響を与える」と知って話し方に気をつける

しかし、かといって、「滑る」「落ちる」といった言葉を気にしている人に、「そんなの気にしすぎ」「気にするほうがマイナスだよ」とばかりに「落ちる、落ちる」と連呼したら、嫌がられます。

良いコミュニケーションにならず、良い関係につながらない、ということです。

こうして発声や話し方のトレーニングをしているあなたなら、「あ、そうか。言葉に対して私が過敏なのかも」と自分の姿勢を見直そうとするかもしれませんが、世の中の人々がみんなそうとは限りません。

「嫌なことをわざと言って嫌がらせをする」としか思わないでしょう。

忌み言葉も、そうですね。

あなたがいくら「結婚披露宴のスピーチで“別れる”“切れる”と言ったからって、それが原因で別れるわけがない」「お葬式で“重ね重ね”と言ったからって、それが原因でまた誰かが亡くなるわけではない」と知っていても、コミュニケーションの姿勢として、相手の感覚や価値観を尊重できるだけの余裕がほしい。

答えは場にあり、答えは相手にあり、ですからね。

「魅力アップ講座」の追加レッスンでした。言葉の調律を進めていきましょう。

* * *

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2016年09月01日

【朗読】「走れメロス」の朗読練習

「声のサロン」会員のみなさん、朗読練習していますか?

今は「走れメロス」(太宰治)ですね。

朗読は、共鳴発声法のトレーニングで身につけた良い声を「普段の話し声」に適用するプロセスとして、必要不可欠なトレーニングです。

新潟市で朗読のレッスン

歌を使ってどんなにハードな発声トレーニングをしたとしても、その技術が普段の話し声に適用できなかったらしょうがない。

共鳴発声法を身につける目的は、「良い声で話す」ことによって「良い人間関係を築く」ことなのですから。

まずは「前から声を出す」を意識して、何回も読んでみてください。

昔から「数稽古」「量稽古」といって、練習の絶対量はきわめて重要です。質の高い発声練習を2〜3回やったとしても、良い声にはなりません。

だったら、そこそこの練習でもいいから千回とか1万回とか膨大な回数をこなす。

すると、質がちゃんとついてくるから不思議です。

特に、「声のサロン」のレッスン時以外の、一人で練習する時間には、リアルタイムのフィードバック(今の声イイ! 等)が受けられないから、回数を重視するのが良い。

録音して、聞いて、録音して、聞いて、録音して、聞いて……の練習をたっぷりやってみてください。

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2016年08月16日

言葉は「投げる」のではなく、「手渡す」

言葉は投げてはいけません。

「会話はキャッチボール」と言われますが、文字どおりキャッチボールをイメージして言葉を「投げる」と、発声が雑になります。

特に文末の処理(フレーズの切り方)が乱暴になりやすく、声がブツッとぶっきらぼうに切れてしまいます。

投げるのではなく「大切なものを手渡しする」イメージを持って話すと、文末の声が丸くやわらかくなり、好印象を与える話し方になります。

ボールをイメージに使うトレーニングがあるので、試しに一緒にやってみましょうか。

5mぐらい離れたところにいる店員さんに「すみません」と呼びかけるとき、手にしたボールを投げつけるイメージで「すみません!」と声を出してみてください。

いかがですか。相手がビクッとするような、強くて鋭い声が出たでしょう。

次に、同じ距離にいる相手に、手にしたボールを手渡すイメージをします。

「5m先の相手に手渡すって、どうやって?」

もっともな疑問ですね。つまり「腕を伸ばして」という意味です。イメージの中ですから、なんでもありです。腕がにゅ〜っと伸びて相手のところまで届き、そこでボールを「はい」と手渡すイメージで、「すみません」と言います。

今度はいかがですか? 声量も十分でありながら、やわらかく心地よく、楽に受け取ってもらえそうな声になったでしょう。

喫茶店で店員さんを呼ぶ場面で、なんだか妙に強い声が出て、まわりのテーブルの人たちに振り向かれやすいなら、こんな簡単なイメージテクニックだけで、発声を改善することができます。

近距離でも遠距離でも使えるテクニックです。もちろん発声は技術ですから何度も練習をしないと安定しません。

狙った距離に良い声を届ける練習をたっぷりしておいて、本番に備えましょう。

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2016年07月25日

症状別ボイスカウンセリング……低くて暗い声

●「気持ち高め」で話すトレーニングをしよう

声が相手まで届いたとしても、その声が低くて暗かったら、快適なコミュニケーションになりません。

なぜ声が高めのほうがコミュニケーションがうまくいくのか。

テンションの高さと声の高さが比例するからです。

ふだんは落ち着きのある理性的な人でも、好きなことを熱く語るときは声が高めになります。

どんなに抑えを利かそうとしても、ところどころに無意識の盛り上がりがどうしても出てしまう。

たとえば私は砂浜からの投げ釣りでシロギスを釣るのが大好きなので、魚が掛かったときに釣竿に伝わってくるブルブルブルッという振動の興奮を、低くて暗い声で語りきる自信はありません。

私にキス釣りを教えてくれた指揮者も、やはり同様でした。「あのブルブルはたまらないですね」と話す私に被せるように「ブルブルどころじゃねえだろう。ドーンだろ、ドーン!」と立ち上がらんばかりの勢いで、音楽家らしい情熱をもって、同じ話を何度でも飽きさせることなく語りました。

つまりは、そういうことなんですよね。楽しくてワクワクすれば、声は自然に高まる。

声が低くて暗いということは、気持ちが高まっていない証拠。だからコミュニケーションがどんよりしてしまう。

何かを提案された人が「そうなんですか」と答えたとして、その声が低くて暗かったら乗り気ではなく、高めだったら乗り気になっている、と判断できます。

自分の話し声を低くて暗いと感じるなら、ピッチ(音高)を高めて話すトレーニングをしましょう。



●意識的に高めて話す「声の筋トレ」

「低い声を直したい」というご相談はよくあるのですが、意外なことに「高めで話す努力」をしている人は少ない。

おもしろいですよね。笑顔が少ないと自覚したら笑おうとするだろうし、変な口癖に気づいたら減らそうとするでしょう。

なのに、「声が低くて暗い」と自覚したり指摘されたりしても、「高めのまま話し続ける努力」をしようとしない。

あたかも、会話のピッチは自分の意思ではなく勝手に決まってしまうと信じているかのように。

だから、魔法のようなアドバイスで声の高さがスパッと変わると期待しているのかもしれません。

しかし、そうはいきません。まずは意識的に高めてみてください。

「声が低い」という悩みに対して「高く出して」という回答では、答えになっていないように思うかもしれませんが、「意識的なピッチのコントロール」が入り口です。

大事なのは、一瞬だけ声を高めるのではなく、ずっと高めをキープして話し続けること。

しばらく沈黙のインターバルを挟んでも、次回に話し出すときはまた高めでスタートする。

ピッチを高めるには、声帯を引っ張る筋肉を鍛えなければなりません。

筋肉を甘やかしているから、声が低くて暗いのです。

筋トレだと思って、高めで話し続けてみてください。

甲高いほど張り上げる必要はありません。「気持ち高め」で十分です。

「気持ち高め」というキーワードを覚えておきましょう。

聞き取りやすい話し方にもなるので、一石二鳥ですよ。

* * *

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