2017年03月17日

成果を上げるトレーニングのコツ

●「そのことばかり考えている」が秘訣

何かの知識や技術を身につけたい、技量を高めたいなら、「ちょっと試しにやってみた」程度ではうまくいきません。

「そのことばかり考えている」状態に自分を追い込むと、うまくいきます。

たとえば、発声トレーニング。

暇さえあれば声を出し、暇がなければ暇を作って声を出し、声が出しにくい状況なら無言で、小声でレッスンの復習をしたりと、声のことばかり、トレーニングのことばかり考えている人は、必ず高い技術を身につけます。

「これで行く」「絶対に身につける」と覚悟を決めているからこそ、ですね。

指導する立場としても、「そのことばかり考えている」人の指導は、最高の醍醐味です。

スポーツも習い事も、夢中になっている人ほど上手になりますよね。

発声も文章も同じです。

没頭して、夢中になっていますか?



●メリハリのあるのが良い歌

なぜ「そのことばかり考えている」人は、成果を上げるのか。

自然にメリハリができるからです。

ある事に一点集中すると、ほかが自然に抜けてメリハリができます。

意識にメリハリ(強弱の差)があると、パフォーマンスが高まります。

歌だって、最初から最後までフルパワーで歌おうとしたらバテてしまうし、聞いているほうだって疲れてしまいますね。

メリハリのあるのが良い歌です。

私たちの生活も、「すべてに全力投球」は無理。力の入れどころと、抜きどころが肝心です。

「体力と気力があればすべてに全力投球できるのに」ではありませんよ。

体力的に可能だとしても、「すべてに全力投球」「なんでも完璧にこなす」はNGです。

歌の喩えで分かるでしょう。体力が有り余っている歌手だからといって、最初から最後まで全力で声を張り上げたら、ちっともいい歌になりません。

抜くところは徹底的に抜かないと、入れるところに入れられません。

「家事はうまく手抜きしています」
「なんでも一人で背負い込まないようにして、練習の時間を確保しています」
「発声トレーニングに全力を出せるように、残業のない部署に異動願いを出しました」

等など、「抜きどころ」について話していた方もいました。

まさにメリハリですね。

生活の中で、意識して良いメリハリを作りながら、「そのことばかり考えている」状態を強化していくのが、効果的なトレーニングのコツです。

それも、「日に日に強化」です。

トレーニング成果を上げるには、生活の中に抜きどころを意識的に作って、声について、文章について、言葉について、「そのことばかり考えている」状態になりましょう。

まずは「なりきり」ですよ。



【春の講座】
日時:2017年5月27日(土)15:00〜20:00頃
場所:メイフェア(新潟市中央区寄居町)
料金:10,000円(お食事つき)
講師:齋藤匡章(言語戦略研究所)
内容:文章の書き方 〜 言語戦略
  言葉が変われば関係が変わります。
  相手との関係は、あなたが使う言葉次第、
  そして書き方、話し方次第です。
  気持ちいい人間関係を築く「言語戦略」で、
  人生を豊かにしましょう。

※お申込みは http://mf07.com/lesson.html からどうぞ


* * *

新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
子供向けの話し方教室、大宮校についてはこちら
通る声、届く声の出し方の本

posted by テノール齋藤 at 03:17| Comment(0) | 季節の講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月13日

【新潟ガラコンサート】録音して聞いてみよう

●新潟ガラコンサートに出場する会員へ

新潟ガラコンサートまであと1ヶ月ちょっと。

ようやく現実味が出てきて、緊張が日に日に強まっている頃かもしれませんね。

そこで、ガラコンサートに出場する「声のサロン」会員に、当日に向けた練習のためのワンポイントレッスンをします。


【レッスン】自分の演奏を録音する

自分の演奏を「録音」して、聞いてみてください。

それだけで、気づくことがいくつもあるはずです。

録音して聞くと演奏を客観視できるので、岡目八目というとおり、聞こえなかったものが聞こえるんですよね。

それはもう、怖いくらいに。

「客観的に聞くことなく仕上げていくのは不可能」と思ったほうがいい。

仕上がり具合を確かめるために聞くのではなく、もっとずっと手前の段階から録音してチェックしましょう。



●「録音したら、自覚できました」

個人レッスン中などに「喉の開きが」「共鳴が」と指摘されますね。

指摘された問題点に関して、いくつかの段階があり得ます。


1. 指摘されて問題点を認識した
2. 指摘される前から自覚があったが、直し方が分からない
3. 指摘されても、自覚できない(うまくできていると思っている)


3は問題です。たとえば、「お腹をしっかり使って」と言われても、「しっかり使ってるのに」と思っている状態だから、改善されようがない。

「声が開いてしまっている」と指摘されても、「でもこれ以上狭くしたら言葉がおかしくなる」なんて思っているから、つい手加減してしまって、改善に届かない。

ところが、「録音」に希望が見いだせます。

「指摘されたときはピンとこなかったのに、録音して聞いたら一発で分かった」という方がたいへん多いのです。



●改善は「極端に」

録音した演奏を聞いて、気づいたポイントを改善する練習をしていきます。


【レッスン】極端に改善してみる

このとき、「極端に」改善しようとしてみると効果的です。

たとえば、「声が手前に止まっている」と感じたら、次に歌うときには声を前に運ぼうとしますね。

しかし、様子を見ながら手加減すると、改善しません。一時的に良い感じになっても、また元に戻ってしまいます。

思いっきり極端に、思いっきり前方から、思いっきり勢いよく、前へ運ぶ──くらいに意識すると、改善しやすいんです。

やってみてください。


新潟ガラコンサートの詳細はこちら(出場者を募集していますよ)
   ↓
http://mf07.com/gala_concert.html

* * *

新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
子供向けの話し方教室、大宮校についてはこちら
通る声、届く声の出し方の本

posted by テノール齋藤 at 22:15| Comment(0) | 新潟ガラコンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月10日

文章の書き方、「まずは30本ノック」を続けていますか

●閾値を超えたときに、変わる

文章トレーニング、していますか?

リマインダーとしてこの記事を書いています。

「冬の講座」の課題である「30本ノック」、ちゃんと続けていますか?


「文章の書き方」は、あなたの人生を変えます。

「人生」では大袈裟すぎるなら、控えめに「仕事が変わる」と言いましょうか。

文章が書けると、仕事で必ず役に立ちます。

文章が役に立たない仕事を、私は知りません。文章力によってクオリティが上下する仕事なら、いくらでも数え上げられます。

ある人は、職場で作成する書類をもっと上手に、もっと速く作れるようになりたい、と言いました。

満足いくレベルに仕上げようとすると、長い時間がかかってしまうのだそうです。

ある講師は、配付資料の質によって、受講者への伝わり方が変わる、と熱心に文章を練習していました。

まさに「文章力=指導力」の世界。

ある演奏家は、ファンとの交流に使っているSNSで「まともな文章で想いを伝えたい」と真剣でした。

「今は正直、単なるおしゃべりの垂れ流しレベルなんです」とこぼしつつ。

だとしたら、今回のトレーニングはぜひとも続けてください。

効果的なチラシを作るのも、ウェブサイトやブログで何かの告知をして集客するのも、自己PRの欄に記入するのも、成否は文章力で決まります。

「まずは30本ノック」でしたね。今は何本目ですか?

「冬の講座」から明日でちょうど半月になります。

毎日1本ずつ書いてきたなら、15本に、つまり半分に達する日です。

大丈夫ですか? 大きくリードを許していませんか?

はじめのうちは時間がかかるので、一日1本ずつぐらいがやっとでしょう。

逆にいえば、毎日1本ずつなら、それほど無理ではない。必死にならなくてもいつの間にか到達しているのが、明日の15本です。

しかし、まだ5〜6本で止まっているとしたら、明日に15本は不可能でしょう。

これが継続の力ですね。

今回のトレーニングは、最初は「ゆっくりスタート」ですが、途中で急激に実力が伸びます。

少しずつ蓄積していたトレーニング効果が、閾値を超えた瞬間に質的転換を迎えるかのように。

10本や20本では、まだまだ助走の勢いもついていないので、大変な思いばかりかもしれません。

だから、続けてください。

続けただけで、「30本ノック」の半分まで来られたのです。

続けただけで、背中も見えないくらいに差をつけることができたのです。

続けた人にか見えない景色があります。閾値を超えた瞬間、そんな景色がパッと目前に開けます。

もし万が一、今まだ5〜6本で、「毎日書き続けている人の背中も見えなくなってしまった」と嘆いてもしょうがない。

今日から半月後には、ちゃんと15本を追加していましょうね。

半月後にまた同じ質問をされたら、「あれから15本書いた」と堂々と答えてくださいね。

何かの都合で1日か2日抜けたとしても、すべてがチャラになってしまうのではなく、ちゃんとそれまでの積み重ねは残っているから大丈夫。

着実に積み重ねをしていきましょう。



【春の講座】
日時:2017年5月27日(土)15:00〜20:00頃
場所:メイフェア(新潟市中央区寄居町)
料金:10,000円(お食事つき)
講師:齋藤匡章(言語戦略研究所)
内容:文章の書き方 〜 言語戦略
  言葉が変われば関係が変わります。
  相手との関係は、あなたが使う言葉次第、
  そして書き方、話し方次第です。
  気持ちいい人間関係を築く「言語戦略」で、
  人生を豊かにしましょう。

※お申込みは http://mf07.com/lesson.html からどうぞ

* * *

新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
子供向けの話し方教室、大宮校についてはこちら
通る声、届く声の出し方の本

ラベル:文章の書き方
posted by テノール齋藤 at 02:01| Comment(0) | 季節の講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月03日

敬語は楽器のように身につける

●「敬語に自信がありません」

昨日、こんなご相談がありました。

「状況に応じて適切な敬語を即座に返すのが難しくて、変な言い方をしてしまうことがあります。後からゆっくり考えれば、正しい敬語が分かるのですが……」

後からゆっくり考えれば適切な敬語が分かるとしたら、基本的な知識はすでに持っているわけですね。

なのに、うまく話せない。妙な敬語を口走ってしまう。

相手に何かを見せようとする場面で、「ご覧になってください」ではなく「ど、どうぞ、は、拝見してください」なんて言ってしまって、後から思い出して赤面、なんてケースですね。

適切な場面で適切な敬語が使えないのは、多くの場合、知識の問題ではありません。

「ご覧になる」と「拝見する」のどちらが相手用、どちらが自分用かを正しく答えられるなら、問題は知識ではなく技術のほう。

「知っている」が知識、「できる」が技術です。

楽器に置き換えると、分かるでしょう。

楽譜が読めるなら、「この音符は?」と聞かれて高さや長さを答えることはできる。

「このドは四分音符で、次のミソドが八分音符で……」とすべての音符について答えていくことだって難しくない。

「知識」はあるからです。

だからといって、バイオリンを構えてその旋律が弾けるかというと、そうはいかない。

「技術」がないからです。

技術を身につけるには、座学による勉強ではなく、「トレーニング」が必要です。毎日の練習ですね。

敬語も同じ。

実際の場面で敬語を使うトレーニング、すなわち「実地訓練」が必要。

頭で考えながら答えを出すのではなく、「体から自然に出る」「息をするように敬語を使う」状態になるまで、何度も何度も、失敗しながら繰り返しトレーニングする。

もうマスターできたと思っても、心理状態が変われば勝手が変わります。

緊張を強いられる場面になると、「正しい敬語で話さなければダメだ。それも、普段よりもっと丁寧度の高い敬語で」なんて力むので、余計に妙な敬語が出やすいでしょう?

「すぐ上の上司」くらいなら適度な敬語がサラッと出てくるのに、「社長の恩師が訪ねてきた」みたいな状況になると、自分の知っている最も丁寧度の高い敬語を無理にひねり出そうとして、しくじるんですよね。

それが良いのです。身につくまでのプロセスで、失敗は必須の要素です。失敗を避けようとしないほうがいい。失敗すればするほど、早く身につきます。



●コツは「常に丁寧に話す」

敬語については、「常に丁寧に話す」よう心がけるのが、早くマスターするコツです。

1. 敬語を積極的にどんどん使う
2. 間違えたら、後で正しい敬語を反復練習してリハーサル

間違えるのを怖がって敬語を避けるようになると、いつまでも自信が持てません。

「いらっしゃる」「お越しになる」「来られる」……どれが適切なんだろう……ええい面倒だ、と判断を放棄して、「来ますか?」とやってしまっても、その場はやり過ごせるかもしれません。

中には、「この人との関係で丁寧度の高い敬語を使うのはシャクだ」などと感じて、わざと丁寧度を下げようとする人もいるそうです。

「○○さんもいらっしゃいますか?」という言葉が意識に浮かんでいるにもかかわらず、あえて「来るんですか?」とぶっきらぼうに言い換えたり。

実にもったいない。

敬語は相手のためだけでなく、あなた自身のふるまいを美しくする、つまり「発話品質を高める」ために使うのだから、過剰になって構わないから積極的に敬語を使いましょう。

何事も、身につけるには「過剰」が有効ですね。

今までだったら「あ、見ました?」とラフに返していた場面で、「あ、ご覧になりましたか?」と丁寧に返す。

敬語は音の数が増えるので、もたつく感じがありますね。それがいい。

「食べます?」と聞いていたのを、これからは「召し上がりますか?」と聞く。

「常に丁寧に話す」ように心がけることで、日常がトレーニングになります。

間違えたら、後から何回も練習して、次回に備えてリハーサルをすればいい。

楽器の練習のように、何度も何度も繰り返しましょう。

* * *

新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
子供向けの話し方教室、大宮校についてはこちら
通る声、届く声の出し方の本

ラベル:敬語の使い方
posted by テノール齋藤 at 19:30| Comment(0) | 声のサロン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月27日

文章の書き方……紙に手書きでトレーニングする理由

●大事な「紙とペン」トレーニング

今どきまとまった量の文章を紙に手書きする人は、少数派でしょう。

なのになぜ、今回の文章トレーニングは「紙とペン」で30回も手書きするのでしょうか。

理由は、文章の構成を体で覚えるため。そして、いつでもどこでも、何があっても何がなくても使える、安定した文章力を身につけるためです。

「○○というワープロがないと書けない」という人は、本当に文章が書ける人でしょうか。

美術学校で指導している先生が、「最近の学生はペンタブレットとソフトがないとグラデーションが描けない」と嘆いていました。絵の世界も今は、「絵具と筆」ではないんですね。

今回のトレーニングでは、「並べ替え」の作業が重要な部分を占めています。だとしたら、パソコンなどの電子機器はもちろん、アナログでも付箋やカードのように、並べ替えに好都合なツールはあります。

しかし、特定のツールに頼るトレーニングで身につけた能力は、「付箋を切らしたから今日は書けない」のように、環境の変化に弱い。

筆を選ばない弘法のように、「道具は何でもいい」力があれば、強いでしょうね。

つぶして(融かして)地金にすれば別の形に加工できる貴金属のごとく、「つぶしが利く」技術を体得するには、道具はシンプルなほうがいいのです。

30回ぐらいで基礎が身について体質が変わったら、手書きは卒業です。それまでは正確に丁寧に「紙とペン」でトレーニングしましょう。


【春の講座】
日時:2017年5月27日(土)15:00〜20:00頃
場所:メイフェア(新潟市中央区寄居町)
料金:10,000円(お食事つき)
講師:齋藤匡章(言語戦略研究所)
内容:文章の書き方 〜 言語戦略
  言葉が変われば関係が変わります。
  相手との関係は、あなたが使う言葉次第、
  そして書き方、話し方次第です。
  気持ちいい人間関係を築く「言語戦略」で、
  人生を豊かにしましょう。

※お申込みは http://mf07.com/lesson.html からどうぞ

* * *

新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
子供向けの話し方教室、大宮校についてはこちら
通る声、届く声の出し方の本
ラベル:文章の書き方
posted by テノール齋藤 at 19:35| Comment(0) | 季節の講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月26日

文章の書き方……テーマの決め方

●手順を守って30本を手書きしよう

「冬の講座」(2017年2月25日)で文章を書くトレーニング課題が出ました。

まずは“30本ノック”でしたね。ビシビシいきますよ。

今回のポイントは「手書き」です。う〜ん、今どき手書きなんて、という感じですよね。

講座に参加してノートを取るときは別にして、あるいはちょっとしたメモ程度ならともかく、普段の仕事で手書きで文章を書く機会など皆無かもしれません。

私もそうです。

だからこそ、今回みたいな宿題でも出ないと、あえて手書きでまとまった分量の文章を書こうとは思い立たないでしょう。

30本までは「手順を守って」書いてください。30本に近づくと慣れてきて、「なんとなく自己流」にアレンジが始まりやすいんです。

今回の宿題は、手順を体に沁み込ませて、「文章が書ける思考パターン」を獲得するのが目的なので、とにかく30本までは律儀に丁寧に、正確に手順を守って書きましょうね。

思考パターンが獲得できると、書くのが速くなります。「冬の講座」に先立って提出していただいた文章は、何日も何週間も費やして仕上げたことでしょう。

だとしたら、「次回までに30本なんてゼッタイ間に合わない」と途方に暮れるかもしません。

でも、大丈夫。文章の書き方トレーニングを正しい手順で積み重ねると、ある時点から書くスピードが急に速まります。

「100点満点の文章は難しいにせよ、70〜80点の文章なら30分もあれば書ける」レベルなら、正確な手順でトレーニングすれば、今回の宿題だけで到達できます。

「30〜100本というお話だったので、100本を目標に決めました」とメールをくれた方もいますよ。

すばらしいヤル気ですね。がんばって!



●テーマは小さく

「パーツ集めをしようと書き出しているのですが、パーツ1個で文章が1本書けてしまいます」

こんな質問が講座後に届きました。

すぐに書き始めたんですね。書いてみると、分かるでしょう?

もし、「パーツ1個で文章1本分になる」ようなら、テーマが大きすぎます。250〜300字の文章では手に負えないテーマになっているのでしょう。

たとえば、「発声」なんてテーマを300字でまとめるには、無理があります。

「発声」についてパーツ集めをしようとしたら、

・人間関係にはコミュニケーション能力が大事
・基本は声によるコミュニケーション
・声が出る仕組みとは

のようなレベルの「パーツ」になってしまう。

これでは確かに、「人間関係にはコミュニケーション能力が大事」というパーツだけでブログの記事が1本でも2本でも書けてしまいますね。

つまりは、250〜300字程度の文章としては、「発声」というテーマは大きすぎたのです。

「人間関係にはコミュニケーション能力が大事」をテーマにすれば、適切なサイズのパーツが集まるでしょう。

「声が出る仕組み」をテーマにすれば、300字でもまあまあまとまりのある文章にできるでしょう。

パーツ集めがうまくいかないときは、テーマの大きさを考えてみてください。


【春の講座】
日時:2017年5月27日(土)15:00〜20:00頃
場所:メイフェア(新潟市中央区寄居町)
料金:10,000円(お食事つき)
講師:齋藤匡章(言語戦略研究所)
内容:文章の書き方 〜 言語戦略
  言葉が変われば関係が変わります。
  相手との関係は、あなたが使う言葉次第、
  そして書き方、話し方次第です。
  気持ちいい人間関係を築く「言語戦略」で、
  人生を豊かにしましょう。

※お申込みは http://mf07.com/lesson.html からどうぞ

* * *

新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
子供向けの話し方教室、大宮校についてはこちら
通る声、届く声の出し方の本
ラベル:文章の書き方
posted by テノール齋藤 at 02:47| Comment(0) | 季節の講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月23日

「秋の講座」の復習をして当日を迎えよう

●文章の書き方

「文章の書き方レッスン」(冬の講座)がいよいよ2日後に迫りました。

文章はすごいですね。無から価値を生み出す技術です。

文章で何かを売ることもできるし、文章そのものが商品にもなる。

あなたのサービスを広く、あるいは深く知ってもらうこともできる。

こんなにパワフルで、応用が利いて、繰り返し使えて、決して奪われず、それどころか威力を増し続け、メディアを選ばず、相手も選ばず、一生使える技術が、ほかにあるでしょうか。

そんな技術をあなたは手に入れようとしています。

ただし、使い方を誤ると、大変です。

薬物と同じで、効き目が強いものほど、取扱いには注意が必要です。

あなたの商品やサービスの価値が下がり、魅力が下がり、信用が下がりかねない。

優秀な猛獣使いのように、文章の威力を使いこなせる技術を身につけましょう。

今回の「文章の書き方レッスン」をより効果的な時間にするために、宿題を出します。

「前回の復習」です。

前回の「秋の講座」の内容を復習して、当日を迎えましょう。

では、25日午後3時にメイフェアでお待ちしています。


【冬の講座】
日時:2017年2月25日(土)15:00〜20:00頃
場所:メイフェア(新潟市中央区寄居町)
料金:10,000円(お食事つき)
講師:齋藤匡章(言語戦略研究所)
内容:文章の書き方 〜 言語戦略
  言葉が変われば関係が変わります。
  相手との関係は、あなたが使う言葉次第、
  そして書き方、話し方次第です。
  気持ちいい人間関係を築く「言語戦略」で、
  人生を豊かにしましょう。

※お申込みは http://mf07.com/lesson.html からどうぞ

* * *

新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
子供向けの話し方教室、大宮校についてはこちら
通る声、届く声の出し方の本

ラベル:文章の書き方
posted by テノール齋藤 at 22:46| Comment(0) | 季節の講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月12日

チューニング(言葉の調律)の精度を上げる

●もう申し込めます

東京会場の「ことば学講座」を終えて新潟に向かう新幹線の中で書いています。

寒い週末ですね〜。インフルエンザもまだまだ流行っているようです。

気をつけて過ごしましょう。

来月の日程は、新潟会場が3月9日、東京会場が11日です。

もう申し込めるようにしてありますから、こちらからどうぞ。
   ↓
http://wsi-net.org/kotoba.htmlことば学講座



●「馴染む」の良さ

ことば学講座の直後、こんなメールが届きました。


> 以前お話ししたことがあるかと思いますが、
> 先生の講座に出させていただくと、必ず、
> その時悩んでいることへの答えが、ピンポイントで返ってきます。
> 不思議です。今日もそうでした。怖いくらいです?!
>
> 最近いつも以上に、深い辛さを抱えて、元気をなくしておりました。
> それに対して、今日の講座のテーマそのものが、
> 私が一番ほしかった内容でした。その直球加減がまた感動で、
> 講座の終わりには涙が出そうでした。


著書を読んでいて似た体験をする、との報告メールもよくいただきます。

「今の自分にとって必要な言葉がポンっと飛び込んでくる」。

それも、

「もう何回も読んだはずなのにも、こんな言葉があったなんて」

という驚きとともに。

なぜこんな不思議な現象が起こるのか。

私があなたに合わせてピンポイントの答えを返しているのではなく、いつものように「原理原則」の話をしているだけなのですが、あなたが自らチューニングを合わせてキャッチしているのです。

長く講座に通う受講者ほど、このような体験をしやすくなります。

大事な「原理原則」に馴染んでくると、すでに「調律がほぼ合っている」状態だから、ポイントに響きやすいのです。

馴染むって、いいですね。



●「初めての新鮮さ」よりはるかに価値が高い

最近から本を読み始めたり初めて受講したりした方から、

「目からウロコでした」
「今まで自分にはなかった視点なので、新鮮でした」

といったコメントをいただくことがあります。

ある意味、「初めての新鮮さ」ですね。

それはそれで悪くないのですが、私としては、今後いずれ経験するであろう「馴染んだ感覚」のほうにより高い価値を置きたい。

「新鮮な驚き」そのものを喜ぶ姿勢は、新しいものを次から次へと味わおうとする姿勢になりやすく、高まりや深まりにつながりません。

「へ〜、へ〜、へ〜」と驚きを喜ぶのではなく、大事な原理原則が間違いなく自分の中に取り込まれていて、それをさらに強化していく感覚で受講してほしい。

「初めての新鮮さ」より「馴染んだ感覚」のほうがはるかに貴重。日々の積み重ねによってのみ味わえる、深みのある喜びです。



●さらに徹底していくために

馴染むと、すでに「調律がほぼ合っている」状態になります。

「だから響きやすい」とお話ししましたね。

ただし、問題は「調律がずっと正しいままとは限らない」ことです。

ピアノでもバイオリンでもそうですね。いつも弾き続けていれば、めちゃめちゃなチューニングにはならないけれど、少しずつズレた状態になってしまう。

これが「原理原則を知ってはいても、徹底できていない状態」です。

短期的に「徹底」するのは簡単でも、大事なのは持続です。たいてい「このくらいなら、別にいいか」からほころびが始まります。

いったん「こうする」と決めたのに、まだ新しい自分より古い自分のほうに馴染みがあるからつらくなり、「このくらいならいいよね」と言い訳しながら手綱を緩めてしまうわけです。

ホメオスタシスの引き離しに成功するまで徹底を続けないと、「いつの間にか、また以前の状態に引き戻されている」になりやすい。

特に「少しだけ引き戻されている」は自覚しにくく、成果を小さくしてしまうので、厄介です。

何事も同じですね。「現状維持でかまわない」と思うと、衰えが始まる。「さらに徹底的に」と自分に厳しくして、はじめて現状維持ができる。

正確で厳密なチューニングを何度も繰り返して、チューニングの精度を高めましょう。


「ことば学講座」はこちらのページからお申し込みください。
   ↓
http://wsi-net.org/kotoba.htmlことば学講座


* * *

新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
子供向けの話し方教室、大宮校についてはこちら
通る声、届く声の出し方の本

ラベル:言葉の調律
posted by テノール齋藤 at 02:36| Comment(0) | ことば学講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月06日

【冬の講座】課題の締切が近づいてきました

●「冬の講座」の文章課題

「冬の講座」(2017年2月25日)まで3週間を切りました。

テーマは「文章の書き方」です。

言葉の力、文章の力を丁寧に育てていきましょう。

そのための事前課題が出ていましたね。

締切の「2月11日」が近づいてきました。あと5日です。

提出していただいた文章は、当日に講座の中で取り上げますから、お楽しみに。


字数:250〜300字
テーマ:紅茶に合わせたい食べ物
目的:食べてみたい、飲んでみたい気持ちにさせる
締切日:2017年2月11日
提出方法:いつもの専用フォームから
   ↓
http://mf07.com/ask.html (受講者専用フォーム)



●もっと削れないか

ある程度書けてきたら、文章チェックをしましょう。

さまざまな観点からチェックできますが、今はざっくりと「もっと削れないか」という見方でもう一度読み直してみてください。

たとえば、今、

「もう一度読み直してみてください」

と書きましたが、これでさらっと流すのではなく、

「もう一度読み直してください」
「もう一度読んでみてください」
「もう一度読んでください」
「読み直してみてください」
「読み直してください」
「読み直します」

のように、似たバリエーションがいくつか考えられます。

そのうえで、本当に「もう一度読み直してみてください」で良いのか、と検討するのです。

「もう一度」と「直して」は意味が重複している、と気づくかもしれません。

気づいて書き直すかもしれないし、意味を強めるためにあえて重複させておくかもしれない。

「まず第一に」「あらかじめご予約いただければ」のような言い方は、同じ意味の言葉が重複しているので、良くない例として挙げられます。

しかし、書き方の基本としては「重複は避ける」と覚えたいのは確かですが、基本的なルールは熟知していながらあえて重ねたいなら、それはそれで意味のある表現となるでしょう。

「重複はいけない」などと誰にも決められないのです。

といったことも含めて、「もっと削れないか」チェックをしましょう。



●声に出して読んでみよう

文章チェックには、音読も有効です。

声に出して読んでみて、読みづらいところ、何か引っかかるところ、流れのよくないところがあったら、直しましょう。

言葉は「文字より声が先」なので、声に出して読みにくいなら、文字でも気持ちよく読めません。

スピーチ原稿もそうですね。声を出す練習に入ってからが推敲の本番です。



【冬の講座】
日時:2017年2月25日(土)15:00〜20:00頃
場所:メイフェア(新潟市中央区寄居町)
料金:10,000円(お食事つき)
講師:齋藤匡章(言語戦略研究所)
内容:文章の書き方 〜 言語戦略
  言葉が変われば関係が変わります。
  相手との関係は、あなたが使う言葉次第、
  そして書き方、話し方次第です。
  気持ちいい人間関係を築く「言語戦略」で、
  人生を豊かにしましょう。

※お申込みは http://mf07.com/lesson.html からどうぞ

* * *

新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
子供向けの話し方教室、大宮校についてはこちら
通る声、届く声の出し方の本


ラベル:文章の書き方
posted by テノール齋藤 at 22:20| Comment(0) | 季節の講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月05日

【共鳴発声法】声は油断すると元に戻ってしまう

●良い声を身につけるコツ

昨日はフェルマータ(新潟市)で「声のサロン」でした。

会員のみなさん、着実に声が成長してきていますね。

丁寧なトレーニングを積み重ねている様子が伝わってきます。

真剣に発声トレーニングをしている姿がうれしいので、今日は「声の成長を積み重ねるコツ」をお話しします。

発声は、生まれてこのかた一度も習ったことがない、という方が一番多い。学習塾やスポーツジムとはちょっと事情が異なります。

「でも心配は要りません」とお伝えしたことがありますね。先入観がない分、まっさらなほうが素直な成長をしやすい。

私は小学生の頃から合気道に通い、学生時代に空手を始めたときに、たいへん苦労しました。というより、空手の師範に苦労させてしまいました。

合気道の動きが身についているので、空手の型を教えていただいても、動きがズレるのです。

やはり「まっさらな気持ちで一から」が伸びる条件ですね。



●ホメオスタシスの原因は「自分感覚」

発声は武道と違って、習った経験がなくても、一種の先入観を持っているケースが多い。

何十年にもわたり毎日声を出し続けてきたのだから、誰でもそれなりに自分なりの「声に対する感覚」を持っているんですよね。

だから、初めて習うはずなのに、声を出しながら自分で「あ、今のじゃダメだ」なんてつぶやく。

おもしろいですよね。「良い声」の確たる基準をまだ持っていないはずなのに、「今のは変な声」「自分の声はダメ」と自分の声について判断してしまうのですから。

実はここ、たいへん重要なポイントです。というより、声の成長を妨げる最大の要因です。

初めて教わる共鳴発声法は、慣れない発声なので、違和感を覚えるのは当然です。だからといって、自分が今まで持っていた感覚で「今のは失敗」などと判断して発声を中断したり、やり直したりしていたら、伸びません。

なぜなら、そのやり方では、結局は我流でトレーニングをしているのと変わらないからです。

声を出しながら「あ、ダメだ」と恥ずかしそうな顔をしている人に、私から「ぜんぜんダメではありませんよ。そのまま続けて」と伝えるケースはよくあります。

「あ〜」と声を出し始めても、ほんのわずかに声が裏返りぎみになっただけでピタッとやめて、「う〜ん、難しいですね」なんて言っている人に、私から「裏返りは気にせずにそのまま伸ばして」と指示することも。

つまり、

・自分感覚で良し悪しを判断してしまう
・今の段階で気にすべきでないことを気にしてしまう

この2つは、素直な成長を妨げてしまう要因なのです。

成長は、変化です。変化には「現状の否定」という痛みを伴います。

痛みがあるので、みんながみんな、スムーズに伸びていくわけではありません。

元の居場所のほうが楽なので、元に引き戻そうとする力が働くからです。

元に引き戻そうとする力を「ホメオスタシス」(現状維持機能)といいます。

変化したいなら、ホメオスタシスを引き離す必要がある。

このとき、最大の敵は、「自分感覚」。

なぜなら、自分感覚こそホメオスタシスそのものだからです。

従来の自分の感覚で「これはいい感じ」「これはダメ」「このくらいでいいかな」と判断をして、やがて元に戻ってしまいます。



●丁寧に正確に繰り返す

「早起き」という新しい習慣を身につけたいとしたら、当分は「眠いけれど、がんばって起きる」という「痛み」に耐える必要がありますよね。

「もうひと眠りしたい」「あたたかい布団から出たくない」という自分の感覚を優先したら、瞬く間にホメオスタシスに引き戻され、かつての朝寝坊さんに逆戻りしてしまう。

声も同じです。

良い発声が新しい習慣として完全に染みつくまでは、油断するとあっという間に声が元に戻ってしまいます。

たとえば、

・喉を開ける意識が弱まって、喉が詰まりぎみ
・声に無頓着のまましゃべり続けている場面が多い
・発声トレーニングの時間が最近短くなっている
・レッスン時に「今のが良い声」と褒められた声が再現できなくなる

といった状態として現れます。

トレーニングで身につけている技術が、頭で分かるだけでなく体に染みつくように、油断せず、丁寧に正確に繰り返し練習しましょう。



【声のサロン】
日時:月2回(平日と週末の2コースあり、各2回/月)
場所:フェルマータ2階(新潟市中央区上近江)
料金:月6,000円(税込)
講師:齋藤匡章(言語戦略研究所)
内容:共鳴発声法による話し方のレッスン

※詳しくは http://mf07.com/lecture.html をお読みください

* * *

新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
子供向けの話し方教室、大宮校についてはこちら
通る声、届く声の出し方の本

posted by テノール齋藤 at 13:52| Comment(0) | 声のサロン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする