2017年12月03日

【声のサロン】クリスマスだからクリスマスソング(Stille Nacht)

●「Stille Nacht」を原語で歌ってみよう

クリスマスシーズンなので、クリスマスソングを使って発声トレーニングをしましょう。

クリスマスソングの多くは讃美歌なので、ハモるとたいへん美しい。天井の高い教会に神々しい響きがこだまする感じをイメージできますか?

ハーモニーを味わうには最適なジャンルといえます。

そんな美しい歌の中で今回取り上げたのは、日本人でもみんな知っている「きよしこの夜」です。

ただし、原語で。

英語版の「Silent Night」はご存知でしょう。しかし原語はドイツ語です。

タイトルは「Stille Nacht」で、「シュティレ ナハト」と読みます。

今日は「声のサロン」の追加レッスンとして、ドイツ語の発音について少しお話しします。


Stille Nacht (Joseph Mohr作詞、Franz Xaver Gruber作曲)

Stille Nacht, Heilige Nacht,
シュティレ ナハト ハイリゲ ナハト
Alles schläft; einsam wacht
アレス シュレーフト アインザム ヴァハト
Nur das traute hochheilige Paar.
ヌァ ダス トラウテ ホーホハイリゲ パール
Holder Knabe im lockigten Haar,
ホルダー クナーベ イム ロキゲン ハール
Schlaf in himmlischer Ruh!
シュラーフ イン ヒムリシャー ルー
Schlaf in himmlischer Ruh!
シュラーフ イン ヒムリシャー ルー



●カタカナでは表しきれない

どんな外国語とも同じように、ドイツ語の発音をカタカナで正確に表すことはできません。

ドイツ語を少しでも習った方は、「ゲーエン、ギング、ゲガンゲン」を聞いたことがあるでしょう。gehen(行く)の活用(原形、過去形、過去分詞形)をこのように唱えて覚えたはずです。

しかし、実際の発音を耳で聞いたことのない人がこのカタカナを読んだら、実際のドイツ語とはかけ離れた発音になります。

私は学生時代に「ゲガンゲン」(gegangen)の発音をドイツ人に笑われ、「もう一回」「もう一回」と繰り返しをせがまれ、繰り返すたびに笑われて、「それはドイツ語ではない」と断定されました。

「ゲガンゲンの何が違うんだ。笑っていないで、ちゃんと教えてくれ」と頼むと、一音一音直してくれました。「基礎単語1個にこんなに苦労するのか」と気が遠くなるくらい、違うんです。

最初の母音が違う、アクセントの強さというか勢いが違う、最後の「g」の音が違う。

最初は「ゲ」ではなく「ギ」に近く聞こえる。でも「ギ」ではない。

真ん中の音節がしっかり強くなる。強いだけでなく、勢いがあるようにも聞こえる。

前の2つの「g」は普通の「g」ですが、最後の「g」だけは鼻音になる。ここが最大の違いでした。

では、正しい発音は「ゲガンゲン」ではなくどうなるかといえば、カタカナでは手に負えません。

発音をカタカナで完璧に表現するのは不可能、と知っておいてください。



●この音符にどの母音が乗るか

そこで、うまく原語で歌うコツとして、「この音符にどの母音が乗るか」という見方をしてみるといいでしょう。

Stille_Nachtの楽譜

たとえば、「Nacht」(ナハト)の母音は「a」ひとつですから、4つ目の音符に乗る母音は「a」だけです。カタカナの「ナハト」では3音節になってしまい、あふれてしまいます。

出だしの「Stille Nacht」を使って、もう少し詳しく見てみましょう。

「Stille Nacht」から母音だけを取り出すと、「i-e-a」となります。最初のiは音符2個に渡って乗るので、1小節目の4つの音符には「i-i-e-a」と乗ります。

母音だけで歌ってみると、よくわかるでしょう。

この楽譜のすべての小節を見ていくと(発音重視で文字にすると)、

「i-i-e-a」「ai-i-e-a」「a-e-e」「ai-a-a」
(aiは複合母音といって1個扱い)

このように歌えます。

この歌い方に馴染んでから、これ以外の母音が加わらないように気をつけながら、子音を追加して歌ってみましょう。

いかがですか? カタカナの「シュティレ」や「ナハト」とはだいぶ違う音になりますね。

カタカナ読みをすると、「シュ」に「u」のような母音が入ってしまう。「ハ」には「a」、「ト」には「o」のような、存在しないはずの母音がくっついてしまう。

最もありがちなのは、「ch」と「t」の間に「a」のような母音が入ってしまう発音です。

音符の数からいって、そんなところに母音が入る余地はない、という見方ができると、ドイツ語の発音に近づいていくでしょう。



●「r」もいろいろ

語尾の「r」にもさまざまなバリエーションがあります。喉の奥で出す「r」もあれば、舌先ではじく音を出す「r」もある。「Nur」を「ヌア」と書いたように、母音化が起こるケースもあります。

「Paar」の語尾も、「r」をしっかり発音するケースもあれば、「母音化させて伸ばしっぱなし」のような発音もある。

「himmlischer」の最後も、「シャー」やら「シェル」やら。

方言的な違いだけでなく、個人差もあるそうです。場面や前後の流れによっても、発音が変わるそうです。

そこまで来ると、もはや外国人としてはお手上げですね。

ほかにも、「au」は「アウ」よりむしろ「アオ」に近いなど、微妙な音の違いがたくさんあります。

まあ、「声のサロン」で歌を扱う目的は「発声技術を高める」ためであって、語学レッスンではないので、あまり発音に神経質になっても本末転倒ですが、かといって「カタカナ発音まる出し」にならないように、丁寧にトレーニングしましょう。

それでは、二声でハモれるように、下のパートをしっかり練習しておいてください。

* * *

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2017年11月27日

【声のサロン】トレーニングの成果を出し続けるコツ

●トレーニング成果が感じられないときは

発声トレーニングも、あらゆるトレーニングと同じように、停滞期があります。

成長が自覚できず、トレーニング成果が感じられず悩む時期です。

スランプと称されることもあります。

人前で話したり、ステージで歌ったりする本番を目指して練習している時期にスランプを感じると、焦ったり弱気になったりして、切ないですね。

下手をするとこの時期にトレーニングが途絶えてしまい、今までの積み重ねを台無しにしてしまうこともあります。

というより、高いレベルの技術を身につけている人は、この時期を事も無げに何度も乗り越えてきた人なんですよね。

今日はこの時期を上手に過ごすためのレッスンをしましょう。



●習慣化と一点集中

停滞しているように感じられる時期にも、適切な練習をしていれば、必ず成果の積み重ねになっています。

積み重ねが水面下で起きているので、変化が外に見えない(実感がない)から、本当にこれで大丈夫なのか、練習が空回りしているのでは、と不安になりやすい。

しかし、誰でもわかるように、練習がストップすれば、伸びは必ずストップします。

変化が大きい初期は、「変化の実感」がモチベーションになるから、継続が簡単です。

上達が進めば進むほど、一日分の変化が微小になっていく。

だからこそ、「変化の実感」に頼らないトレーニングが必要になってきます。

そのために必要なのは、練習の「習慣化」です。

毎日どのタイミングで発声練習をしていますか?

朝起きたとき、職場で昼休み、仕事帰りに車の中で、夜に外で自転車に乗りながら、寝る前等など、いくつかのタイミングがあるでしょう。

では、そのタイミングに発声トレーニングをするのが、完全に「習慣」になっていますか?

「気が向いたら」「やりたいときに」「できればやる」では、不安定です。何かあると練習が途切れてしまいます。

熱を出して寝込んだり、仕事がすごく忙しくなったり、人間関係で大きなトラブルがあったりといったキッカケで、練習の継続が途切れてしまうことがある。

気が向こうが向くまいが、やりたかろうとなかろうと、このタイミングで必ず声を出す、という習慣になっていると、時間はかかって安定して伸びていきます。

「気が向いた日はお風呂に入る」「今日はお風呂に入りたい気分かな、どうかなと検討する」という人はいないでしょう。

毎日似たようなタイミングで、とにかく入る。

トレーニングも同じ感覚にしていくといい。

特に「仕事が多忙」は社会人として大義名分も成り立ち、言い訳にしやすいので、注意が必要です。

「年末年始はしょうがない」「年度末だから一年で一番忙しい」という具合に。

だからこそ、逆を心がけるのがいいでしょう。

忙しい時期ほど、確実にトレーニングをする。

忙しい時期ほど、仕事を終えたらスパッと切り替えて、トレーニングする。

もちろん、トレーニングのみに意識を一点集中です。

気がかりなことがあるときほど、意識的に没頭する。

「できるか、できないか」ではなく、「どうしたらできるか」と方法を考え、実行しましょう。



●一点集中力を高めていく

一点集中の度合いは、年々高まっていますか?

持てる資源とエネルギーをどんどん狭い一点に凝縮させていくと、貫通力が増して、有効な積み重ねになります。

資源とエネルギーをいろいろな活動に分散させてしまうと、注いでいるトータルのエネルギーは多いのに、効果はまるで上がらない、という状態になります。

こんな話を聞きました。以前にも取り上げましたが、もう少し詳しく。

「もう年だから、思い残すことのないように、老後は好きなことをいろいろやって過ごしたい」と、歌を習ったり太極拳を始めたりスポーツジムに入会したり水泳も体験してみたり、山に登ったり旅行計画を立てたり料理教室に通ったりお花やお茶を習ったりと、やりたかったこと、ちょっとかじったことのあることを、時間単位でスケジュールを組んで開始したのだそうです。

1〜2年はすごく充実して、「こういう老後のために働いてきたんだ」「好きなことができるって幸せ」「お仲間も大勢できて嬉しい」と感じ、スケジュールが埋まっていない時間枠を何で埋めようかと考えるのが生き甲斐みたいになっていた。

ところが、3年くらいたってみて、ふと我に返った。次から次へと広く手を出しても気分が落ち着かず、慌ただしいばかりで、「深まりがない」「成長の喜びが薄い」「達成感がなくなってきた」「関わる人が増えてストレスが増え、時間も取られるようになった」という。

一言でいうと「虚しくなってきた」。

「一点集中と継続」の大切さを心底実感したそうで、「思い残すことのないように生きたいなら、一点集中して没頭するのが一番幸せなのだとわかりました。正反対のことをしていたようです。動けるうちに気づいてよかった」と話してくれました。

まさしくそのとおりです。

年齢を比べたら私などまだまだ若造ですが、「これで行く!」「とにかく集中」という感覚の大切さは痛感しています。

あちらこちらにエネルギーを分散すると、「いろいろやったけど、何もない」になりかねない。

一点集中に絞れば絞るほど、貫通力が高まって、真の歓びが得られます。

広げずに、絞り込む。

成果が感じられないときは、絞りに絞っておいて、成果が出るまで続ける。

「まあよく飽きもせず」とまわりにあきれられるくらい、絞り込んで、続ける。

たった一つの題材でこってり朗読トレーニング、たった一曲でとことん発声トレーニング。

気づいたら、スランプなど通り過ぎていますよ。

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2017年11月03日

発声の気持ちよさがわかったら本物の共鳴

●発声は快感

声を出すのは、気持ちいいですね。

だから人は歌いたがり、おしゃべりしたがるのでしょう。

でも、共鳴の技術が高まって味わう発声の気持ちよさは、その比ではありません。

自分の体は同じはずなのに、まるで次元の違う声が出たとき、しかも、まったくがんばらずに楽に声が伸びるのを感じたとき、「なにこれ!」という驚きとともに、強烈に気持ちいい体験をするでしょう。

しかも、その気持ちよさが、発声技術の向上とともに、増していく。



●「うまくいかない」ときは基本に立ち返る

おもしろいことに、発声の気持ちよさが味わえたからといって、常に一定以上の気持ちよさが再現できるとは限りません。

生身の体を使った動作なので、癖や体調や気分や思考内容などの影響を受けて、安定しないことがあります。

「前回あんなに気持ちよくピーンと入ったのに、今日はうまくいかなくて、強引に押してしまう」
「共鳴を捉えているけれど、なにか少しずれている気がする」

このような場合、確かに感じているとおり、癖や体調や気分や思考内容などの影響で、体の形にズレがあります。

常に基本に立ち返り、共鳴発声法のチューニングをおこなってください。

必ず戻せます。

案外、すごく基本的なところにズレがあるものです。

喉の開け具合だったり、ポジションの高さだったり、発音のための口の形だったり、お腹の使い方だったりと、指摘されれば「そんなの知っている」「何十回も聞いた」と答えたくなるようなポイントに、たいていズレがあります。

「私、頭部の形がナントカなので、そのせいでしょうか」
「鼻のナントカ症と言われたことがあるんですけど、だから上達が遅いのでしょうか」

のように特殊な事情のせいにしたくなる方もいて、気持ちや不安はわかりますが、たいていは単なる「基本のズレ」に過ぎません。

それを「私は特殊」に逃がしてしまったら、いつまでも基本が身につきません。

何事も、基本が大事。

無造作にしゃべったり歌ったりしていると、どうしても発声法にズレを生じるものなので、レッスン時に調整しながら、丁寧にトレーニングを進めていきましょう。



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ラベル:共鳴 発声法
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2017年10月20日

【声のサロン】トスティの「夢」(Sogno)で発声トレーニング

●会社の廊下で「Sogno」が流れていました

今月の課題曲はトスティ(F.P.Tosti)の「夢」(Sogno)ですね。

あと半月たっぷり歌い込んで、共鳴発声法のトレーニングをしましょう。

会員の方からこんなメールをいただきました。

> 会社の廊下でクラシックのBGMが流れていて、
> 昨日はたまたまトスティのSognoが聞こえてきました。
> そんなに有名な曲だったのですね。

トスティを流すとは、素敵な職場ですね。

以前だったら気づかなかったであろう曲に、
「あ、トスティ!」と気づけるようになるのは、ちょっとうれしいですね。

けっこう手ごわい歌なので、自然に口をついて出てくるくらいまで
何度も何度も繰り返し練習しましょう。

ガラコンサートの曲が決まると、ついその曲ばかりに気を取られがちですが、
現在の課題曲にしっかり取り組むと、相乗効果で技術が高まります。



●自分の課題をいつも気にしながら練習

「声のサロン」会員の皆さんは、同じ場所で同じ題材を使ってトレーニングしますが、
課題は一人一人異なります。

・明瞭な発音で話す
・聞き返されない発声
・共鳴の捉え方の徹底
・力まずに楽に話す(歌う)
・間(ま)を使いこなす

といった課題がありますね。

たとえば今、Sognoやガラコンサートの出場曲を歌うとしたら、
何を気にしながら歌いますか?

こんなメールをいただきました。

> 指摘されたポイントを最初は頭にいれて歌うんですが、
> 何回か歌うと頭から抜けていた…みたいなことが多々あるので、
> 練習のたびにポイントを思い出す、を心がけていきたいと思います。

いいですねえ。すばらしい心がけです。

慣れてきた頃が危ないんですよね。

音楽をなさっている方は、おわかりでしょう。
暗譜を急ぐと、いい加減な演奏になりがちです。

歌なら、とりあえず歌詞を間違えずに旋律に乗せて歌えるようになると、
「暗譜できた」とばかりに油断して楽譜を手放してしまう。

すると、途端にテキトーな歌い方になってしまいます。

「歌詞と旋律を覚えた」なんて、暗譜には程遠い段階ですよね。
聞いたことのある曲なら、そんな段階は「最初からクリアできている」。

そこからが発声トレーニングのスタートです。

指摘されたポイントをいつも意識しながら、
丁寧にトレーニングを積み重ねていきましょう。

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ラベル:練習法
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2017年09月21日

【声のサロン】間の取り方……長めの間に慣れてみよう

●間は体で覚える

次回のレッスンまでに少し間があくので、サイト上で追加レッスンをしましょう。

良い話し方にとって、「間」(ま)は大事です。

間はデリケートで奥が深く、一概に「こういう場合は何秒、こういう場合なら何秒」のように数値化はできません。

楽器やスポーツと同じように、体で覚えましょう。

全体的に見ると、間が短い傾向にあるようです。間が短すぎる方は、もう少し長くすると、聞き手にとって気持ちいい話し方になります。

文末まで来たときに、急かされるように被せるように次の文を始めないで、もう1〜2拍待ってみたら、聞き手だけでなく、話しているあなたももっと楽に話せるかもしれません。

間の基本は「相手が話を理解するための時間」だから相手次第であり、正解は相手や状況によって変わるのだから、「間が短すぎる方」という言い方はおかしなものですが、「埋めなくていい間を埋めてしまう」ケースが多い、という意味です。



●気まずくて間を埋めてしまうから短くなる

間が短くなりがちな原因のトップは、「気まずさ」です。

「会話の沈黙が怖い」と悩む方は、この気まずさをよく知っているでしょう。

沈黙が怖いとは、つまり気まずさがつらいんですよね。

お互いが何もしゃべっていない時間の気まずさに耐えきれず、とりあえず何かしゃべって埋めてしまうから、間が短くなります。

「でも沈黙で気まずい空気になったらどうしたらいいですか」と質問されたことがありますが、気まずさは「主観」なので、まずは自分の気まずさを見直してみましょう。

「この感じは、本当に気まずいと感じるべき状態なのか」と自分の主観を疑ってみるのです。

自分は「気まずい」と感じたけれど、みんながみんな同じタイミングで「気まずい」と感じるとは限らない、ということですね。

もっと上手に話す人は、同じ状況で「気まずい空気が流れた」と感じていない可能性があります。

「間が悪い」とか「一言多い」と言われがちな方は、ほかの人より「気まずい」と感じるまでの時間が短いのかもしれません。

まずは間のトレーニングの入り口として、「長めの間に慣れる」を意識していてください。

いつもより少しでいいので長めの間を置きながら話してみましょう。


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ラベル:間の技法
posted by テノール齋藤 at 23:01| Comment(0) | 声のサロン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月03日

【声のサロン】話し声の共鳴技術を高めよう

●話し声の共鳴

「話し声の共鳴」は、ちゃんと届く声を無理せず出すための必須技術です。

良いコミュニケーションができる声には、

・ちゃんと届く
・無理せずがんばらず

この条件が必要です。

声が届かなかったら、そもそもコミュニケーションが成り立ちません。

「えっ?」と頻繁に聞き返されたら、何度も同じ言葉を繰り返すのに疲れてしまうし、聞き返すほうだって遠慮してしまうから、コミュニケーションが深まらない。

それも、「なんとか届く」では、心もとない。

必死にがんばって、なんとかコミュニケーションを成立させているのでは、気持ちいい会話にはならないでしょう。

「余裕をもって」届く声が出せると、リラックスして楽にコミュニケーションができます。

道を尋ねたりコンビニで買い物をしたりといった一時的な会話なら、がんばって声を張り上げて切り抜けるのもいいかもしれない。

しかし、仕事でチームメンバーに30分かけて必要事項を伝達するとしたら、30分も声を張り上げて話し続けるのはつらい。

そんな状況でへとへとに疲れきってしまった経験があるかもしれませんね。

喫茶店でおしゃべりする感覚で、大勢に届く声が出せたら、すばらしく楽でしょう。

そのために必要なのが「話し声の共鳴」の技術です。



●共鳴技術は練習で必ずうまくなる

「話し声の共鳴」は簡単ではありません。

歌声に共鳴を乗せるより、もっと繊細です。

歌声に比べて、ひとつひとつの音が短く、出力も弱いので、精妙な共鳴コントロールが要求されるからです。

しかし練習で必ず上達していきます。

楽器の練習で苦手なフレーズをひたすら繰り返すように、話し声の共鳴もじっくりと時間をかけて練習してみてください。

それだけの価値がある技術です。


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ラベル:話し声の共鳴
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2017年09月02日

【声のサロン】声を「届ける」感覚はここまで大事

●届く声、通る声を出す方法

通る声、相手にちゃんと届く声を出すには、「届ける」意識が必要です。

相手が前にいるなら、声を「前に出す」感覚。

この感覚の有無を比較してみましょう。

「前に出す」意識がある発声と、ない発声を交互に出してみます。

まず、ひとりごとで「そうだよねえ……」とつぶやく。

これは「前に出す」意識のない発声ですね。

次に、5mくらい前にいる相手に「すみません」と呼びかける。

一発で確実に気づかせる声で、「すみません」。

こちらは「前に出す」意識がありますね。

比べてみて、いかがですか? どんな違いを体に感じますか。

声を「前に出す」「届ける」意識が大事だということは、『内向型人間が声と話し方でソンしない本』(青春出版社)を読んだあなたは熟知しているはず。

なのに、まだまだ弱い。

「前に出す意識」が、です。

どんなふうに弱いか、強めるとどうなるか、レッスンの中で一緒に練習しますよ。

確実に相手に届く声、通る声を身につけましょう。



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2017年08月21日

【声のサロン】次回のレッスンは24、27日

●次回の「声のサロン」のレッスン日

次回のレッスン(8月の2回目)は、平日コースが8月24日17:00〜、週末コースが27日17:00〜です。

特に週末コースの方は、いつもと曜日と時間帯が違うので、お間違えの無いようにご確認ください。

27日(日)の午後5時です。

ついでに念のために言うと、さらにその次(9月の1回目)は、平日が8月31日、週末が9月2日、時間帯はいつもどおりです。



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2017年07月27日

【声のサロン】声の基礎体力を高める方法

●「とにかく声を出す」だけでも鍛えられる

発声にも「基礎体力」があります。

みなさんにマスターしていただきたい共鳴発声法は、パワーではなくテクニックで出す発声法です。

だから、声帯に負担がかからず、年齢を重ねても声の老化を防ぐことができる。

とはいえ、「声の基礎体力」があまりに乏しかったら、テクニックでカバーしきれません。

身体的なテクニックと言われて真っ先に思い出しそうな器械体操だって、「立つのがやっと」の体力しかなかったら、基本的な宙返りすらできないでしょう。

「パワーよりテクニック」は合気道など武術にも通じますが、「歩くのがやっと」だったら技にも限界があります。

声も同じです。

いくら共鳴発声法を身につけようにも、至近距離で聞き取れないほど弱々しい声で、しかも数秒で息切れを起こすような状態では、発声トレーニングができない。

発声の基礎体力とは、肺に空気を吸い込んで吐く力や、声帯をちゃんと閉じる筋力、喉頭を適切な位置にキープする筋力(このあたりになると共鳴発声法のテクニックも含みますが)など。

ふだんからよくしゃべる人は、こういった基礎体力が高まっています。接客の仕事などで頻繁に声を出している方は、声の基礎体力は高いと思っていいでしょう。

しかし、声を出さずに黙っている時間が長い方は、声の基礎体力を高めていきましょう。

まずは難しく考える必要はありません。「とにかく声を出す」だけでも基礎体力は高まります。

それに、声を出せば出すほど、「自分の課題」も明らかになりやすい。

・よく聞き返される
・すぐ喉が痛くなる
・しゃべると疲れる
・タイミングよく言葉が出ない
・声を出すのが億劫

こういった“症状”を解消・改善していくためにも、自分の現状を見極めたい。

仕事中にあまり声を出さないなら、仕事が終わってからでも通勤中でも声を出すように心がけましょう。



●ハミングも効果的

「声を出せる環境がない」という悩みも聞きます。

そんな方は、ハミングだけでも効果的です。

ハミングとは「口を閉じたまま鼻から息を抜きながら声帯を振動させる」動作ですね。だからちゃんと声帯のトレーニングになっている。

「えっ、声帯のトレーニング? 声帯に負担をかけないテクニックを身につけたいのに」

そのとおり。それが共鳴発声法ですから。

でも、声帯は発声のおおもとです。管楽器でいえばマウスピースです。

声帯が衰えたり弱ったり老化したりしていたら、テクニックで補うにも限界があります。

つまりはそれこそが「声の基礎体力」なんですよね。

発声トレーニングとして積極的にハミングしてみてください。

ハミングは声帯のマッサージにもなります。広い音域にわたってハミングすると、スポーツ選手がスポーツマッサージをするように、発声器官の機能を回復することができます。

ハミングで出せる最高音から滑らかに(ポルタメントをかけるように)下げてきて、最低音まで来たらまた滑らかに最高音まで上げていく。

何回か繰り返すと、声帯のストレッチになります。ほら、ほぐれて気持ちいいでしょう。



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2017年07月23日

【声のサロン】自分の声にガッカリできるのも実力アップの証拠

●声の満足度は高まり続けるか

「自分の声を変えたくて」と、声に不満があって発声トレーニングを始める方は多い。

発声トレーニングを始めると、声に対する感覚がすぐに変わります。

声帯や呼気の使い方、横隔膜の感覚、共鳴コントロールなんて、かつてはまったく気にしていなかったからです。

朗読や歌で「しっかりした発声」を練習していると、良い声が出たときに「あ、今の、良い声」とわかるようになります。

逆に「良くない声」にも気づくようになる。不安定に震えたりひっくり返ったりしたときに、今までは気にもしなかったのが、「震えた」「上ずった」「ひっくり返った」と自覚できる。

身につけた発声技術(共鳴発声法)によって、今までなら「良くない声」になってしまった状況で、「良い声」が出せるようになります。

ということは、発声トレーニングをしていれば、自分の声に対する満足度は上がり続けるのでしょうか。

答えは残念ながら「否」です。

理由は2つあります。



●「聞く耳」が育って粗がわかるから

まず、「聞く耳」が育つ、という理由があります。

「声のサロン」に通う前は発声技術がなかっただけでなく、聞く耳もなかった。だから、ちょっとおかしな発声になっても、気づかず聞き逃していた。

・声が完全にひっくり返った
・頭の中が真っ白で声が出なかった
・明らかに声が生っぽくて痛々しく聞こえた

ような場面でないと、声を気にしなかった。

「知らぬが仏」ですね。

しかし、声を聞く能力が育つと、今までは不満に感じなかった声にも、不満を覚えるようになるわけです。



●「声は自分の技術次第」とわかるか

もう一つの理由が、「もっと技術を高めさえすれば……」と思えるから。

つまり、以前なら「声が震えたか、震えなかったか」のように明らかにわかる違いに対応できる技術しかなかったから、それ以上の「声の色」(声の質的な魅力)なんて手に負えなかった。

ところが、技術的に高まってくると、自分の発声技術によって声の色が良くなったり悪くなったりすることがはっきり自覚できる。

「すべては自分の力次第」とわかるわけです。

この感覚を「自己効力感」といいます。

できるときは良いのですが、できないときに「自分のせいで、できない」と自覚できてしまうのもまた、自己効力感です。

この違い、わかりますか?

お出かけの日に大雨になったとしても、雨は自分のせいではないし、努力でどうにもなりはしないから、「雨には自己効力感が持てない」。

だから、雨に関して「私のせいで……」と落ち込むことはない。

しかし、発声は自分の技術や努力でいくらでも変わるから、良い声が出なかったら「自分の力不足で……」などと落ち込むわけです。



●だから、ガッカリは喜んでいいい

「歌の練習をしながら録音して、自分の声を聴いてガッカリした」
「練習後にガッカリして一人反省会をしていた」

と報告をくれた方がいます。

すばらしく真面目な取り組み方ですね。

ぜひその調子で丁寧に続けてください。

1年目に喜び、2年目にガッカリしたような場合、そのガッカリは「レベルアップの証拠」です。

声を聞いて粗がわかる「聞く耳」が育った証拠です。

「自分の力次第で声は変わる」と信じられるレベルになった証拠です。

だから、ガッカリは喜んでいいのです。

ガッカリを喜ぶなんて、ヘンな言い方ですね。



※声のサロンは、良い声で話せるようになる
 ボイストレーニング話し方教室です。
 日本発声協会が認定する話し方発声法の基本、
 共鳴発声法が学べます。
 平日コースと週末コースがあり、フェルマータを会場に
 月2回ずつ開催されています。

 新規に受講をご希望の方は、事務局(メイフェア)まで
 お電話(025-211-7007)ください。

 詳しくはこちらから。
    ↓
http://mf07.com/lecture.html

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新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
子供向けの話し方教室、大宮校についてはこちら
通る声、届く声の出し方の本

posted by テノール齋藤 at 21:31| Comment(0) | 声のサロン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする