たとえば、職場での書類作成が今よりもっとうまくなるでしょう。
また、伝わりやすい話し方ができるようになります。
今までは行き違いが起きて苦労していたような場面で、あなたの意図を正確に理解して動いてもらえるようになるはずです。
さらに、文書の読解力が高まることによって、的確な読み方ができるようになります。
だから、人とコミュニケーションを取りながら仕事をするには、論理の能力が役に立つのです。
論理とは、言葉のつながりです。ですから、接続詞などの接続表現が深くかかわってきます。
たとえば、この文章を書き始めてから、すでにいくつもの接続表現を使いました。
「〜すると」「たとえば」「また」「今までは」「さらに」「〜することによって」「だから」「ですから」といった接続表現に注目すれば、論理構造をつかむことができます。
文章の大まかな論理構造をつかむ(要約する、ということですね)には、「たとえば」に導かれる具体例は除外したり、「また」「さらに」によって付加される要素を対等に並べたり、根拠から「だから」を経て帰結に至る流れを把握したりします。
この文章の冒頭からそのような論理構造の分析をしながら読めば、
〇論理を使いこなせるようになると
・伝わりやすい文章
・伝わりやすい話し方
・的確な読み方
ができるようになるから
↓(ゆえに)
〇論理の能力が仕事に役立つ
このように構造が読み取れて、「いろいろ書いてあるけれど、つまりは、論理の能力は仕事に役立つ、と言いたいのだな」とわかるわけです。
●いくつも作ってみよう
条件文を「逆・裏・対偶」の表現に書き換えてみるトレーニングをすると、私たちがつい非論理的な反応をしやすい状況に適切に対応できるようになります。

「ちょっと苦いのですが、砂糖を入れれば飲めますよ」と店員さんから言われて、即座に「あ、そうか。砂糖を入れないと飲めないのか」と言い換えるのは妥当なのか。
妥当ではないですよね。論理の基本でした。
「砂糖を入れれば飲める」と言っているのであって、「砂糖を入れないと、飲めない」とは言っていないはずなのに、つまりは蜂蜜でも水あめでも、場合によっては水で薄めても飲めるかもしれず、単に一つの選択肢として「砂糖を入れれば」と言われたのかもしれないのに、「砂糖を入れないと飲めない」と解釈してしまったら、砂糖が手に入らなかったらあきらめるしかない。
非論理的に受け取り方をしたために、行動が制限されてしまうわけです。
いろいろな可能性を検討する能力も、抑制されてしまいます。
論理的な受け取り方ができる人は、「砂糖を入れれば飲めますよ」と言われたときに、「蜂蜜でも大丈夫でしょうか」「水あめならありますけど、使えますか」と聞けるでしょう。
一方で「砂糖を入れないと飲めない」と解釈した人は、「砂糖が無いからしょうがない」と捨ててしまうかもしれません。
このような論理力を育てていくには、言葉をいじくり回しながらトレーニングするのが有効です。
自分で適当に条件文を作って、「逆・裏・対偶」を作ってみてください。いくつもいくつも作りまくってみてください。必ず力がつきます。
これで正しくできているのかと迷ったら、メールで送っていただければ添削しますよ。
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