「文章の書き方」トレーニングに取り組んでいる方に、アドバイスをします。
今、「30本課題」が出ていますね。「春の講座(5月27日)までに文章を30本書く」という課題です。
締切まであと1ヶ月、というタイミングで「今、何本書けましたか?」とみなさんに尋ねたところ、4本から62本までバラツキがありました。
バラッバラですね〜。
「だいたい半分くらいまで来ていて、残り1ヶ月であと半分」くらいの方が最も多いようです。
GWもあることだし、字数はたったの300字だし、今から「ゼロベースでスタート」でもやり遂げられる課題ですから、そんなに気負わなくても大丈夫ですよ。
「文章が書ける人」になるために、今回の課題の注意点を3つ挙げておきます。
この3つを外してしまうと大変な課題ですが、3つを守れば急に楽になるはずです。
1. クオリティを意識しすぎない
2. 30本はとにかく書く
3. 職場の日報を書くように「仕事として書く」感覚で取り組む
それぞれについて、簡単に説明していきますね。
1. クオリティを意識しすぎない
「良い文章にしよう」「こんな下手な文章では笑われるかも」なんて思ったら、書けなくなります。
というより、「良い文章かどうか」を判断できる力も、これから文章を書きながら身についてくるのです。
今の段階で自分の文章を「良い、悪い」と判断してしまったら、たいてい「悪い」ほうに傾きます。
何かを身につけようと思ったとき、「自分感覚」が最大の敵なんです。
鳥山明の絵に憧れてイラストを描き始めたばかりの人が、「あんな絵が描きたいのに、自分はぜんぜんダメだ。才能がないんだ」と落ち込んでいたら、もったいないですよね。
「描き始めて数ヶ月にしてはイイ線いっている」かもしれないのに。
何事も、数稽古といって、数をこなすことでのみ分かることがあります。
そのための課題が、今回の30本課題です。
クオリティなんて後から上がってきますから、今は「課題の条件さえ満たせば何でもいい」くらいのつもりで書いてください。
そうそう、字数だって気にしすぎなくていいのですよ。
完璧主義の人が陥りがちな「数字合わせ」にならないようにしましょう。時間がかかって停滞する原因です。
もし私が「すべての記事を○字に揃えたくて、今回は読点を増やしてぴったり○字にしました!」なんてこだわっていたら、ナンセンスでしょう?
2. 30本はとにかく書く
だから、30本はとにかく書く。
先ほどは「クオリティはどうでもいいから」なんてゆるいことを言っておきながら、急に厳しい話になりましたね。
でも、何かを身につけたいとき、自分を追い込む感覚は必要です。
締切間近の作家をホテルの一室に“缶詰め”にしてしまう感覚。
自分をボクシングのリングや相撲の土俵に上げてしまう感覚。
資格試験の通信講座にエイッと申し込んでしまう感覚。
つまり、「もう後がない」「引くに引けない」状況に自分を置くと、身につきます。
30本課題が出たときに、「30本か。ということは、今日から数えるとあと何日だから──」と、30本を書くことを前提で考える人と、「30本か。無理かも。でもまあ、やれるところまでやってみるか」と、やり遂げることが前提にならない人がいます。
もちろん、前者だけが良いものを身につけます。
「30本を書けるかどうか」ではなく、「とにかく30本を書くために、どうしたらいいか」を考えましょう。
3. 職場の日報を書くように「仕事として書く」感覚で取り組む
そのためのヒントが、「仕事として書く」意識です。
文章力はあなたの仕事に役立つのだから、仕事として取り組みましょう。
たとえば職場で日報を書くのがあなたの役目だとします。
だとしたら、とにかく書きますよね。
上司が受け取ってくれるだけの「内容」を盛り込んで、「意味が通じる文章」にしようとするでしょう。
文章の品質だとか品格なんて考えない。
「書けるかどうか」も考えない。
「書けませんでした」と投げ出す可能性も、考えない。
書き方が分からなかったら、上司に相談するだけでしょう。
みなさん一人一人仕事が違いますが、自分の「仕事として、することになっている」ことに置き換えてみてください。
PowerPointでプレゼンテーション資料を作る仕事を与えられたら、なんとかして作りますよね。「パワポが苦手なんで、できませんでした」というわけにはいかない。
取引先への発注メールも、「送れたら送る」ではなく、とにかく送るでしょう。
「朝8時に出勤」と言われたら、「来られたら来る」「8時に来られるように努力する」ではなく、とにかく来ますよね。
それが仕事として、プロとして何かをする意識です。
文章に対して、仕事として取り組む意識を高めましょう。
「苦手なんで」「書けたら書く」「書けるように努力する」ではなく、とにかく書く。
「とにかく書く」にはどうするかを考えるなら、有効な思考です。
さあ、書きましょう。
【春の講座】
日時:2017年5月27日(土)15:00〜20:00頃
場所:メイフェア(新潟市中央区寄居町)
料金:10,000円(お食事つき)
講師:齋藤匡章(言語戦略研究所)
内容:文章の書き方 〜 言語戦略
言葉が変われば関係が変わります。
相手との関係は、あなたが使う言葉次第、
そして書き方、話し方次第です。
気持ちいい人間関係を築く「言語戦略」で、
人生を豊かにしましょう。
※お申込みは http://mf07.com/lesson.html からどうぞ
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新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
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2017年05月01日
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