2017年04月06日

【朗読】しゃべるたびに話し声のトレーニング

●「仕事中はつい声の意識が薄れてしまう」

話し声について、こんなメールが届きました。

> 練習ではしっかりした声が出ている気がするのですが、
> 仕事中はつい声の意識が薄れて、届かない声になってしまいます。

分かります。

発声トレーニングでは、しっかりした発声を身につけるために、遠いターゲットを想定して声を出すのが有効です。

3〜5m前方にぬいぐるみを置いて発声トレーニングに使うのもいい。

しかし、実際のおしゃべりで3m離れた相手と会話をするケースは、まずありません。

3m離れた相手を「呼ぶ」ことはあっても、そのまま延々と会話を続けはしないでしょう。

私たちはたいてい、120cm以内の近距離で会話をしています。商品やお金を手渡す場合は50cm程度まで近づいて、しばらくそのまま話すこともあります。

だとしたら、3m先の相手に話しかける声量で会話をする機会はほとんどない、ということです。

もちろんトレーニングには負荷が必要ですから、剣道の竹刀に重りをつけて素振りの稽古をするのと同様、発声トレーニングで遠くまで声を届けようとするのは有効であり、必要でもあります。

とはいえ、実際の場面で発声技術を使いこなせていないのでは、しょうがない。

使えてこそ技術ですからね。

歌声を話し声に適用するように、遠距離ボイスを近距離ボイスに適用していきます。



●響きの感覚を味わいながら話す

相手までの距離が近いと、「ターゲットの意識」が持続しにくい。

無造作に声を出しても、聞こえはするからです。

そんなときは、「響きの感覚を味わいながら話す」ように心がけてみてください。

トレーニングでつかんだ響きの感覚を、口蓋を中心に味わいながら話すのです。

『坊っちゃん』や『走れメロス』で朗読しながら、口の中に感じる振動が一定の強さをキープするように練習するといいでしょう。

「響きが途切れないように、消えないように」と意識すると、やりやすいかもしれません。

しゃべる機会はすべて話し声トレーニングにしましょう。

* * *

新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
子供向けの話し方教室、大宮校についてはこちら
通る声、届く声の出し方の本

タグ:朗読 話し声
posted by テノール齋藤 at 00:31| Comment(0) | 声のサロン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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