良い声を出すには、リラックスが大事。
体を楽にして声を出していますか?
「歌としゃべりの発声は、どう違うんですか」とよく質問されるのですが、話し声も歌声も基本は同じ、声帯の振動音に共鳴を加える発声法です。
声の高さや持続時間、強さなどに違いがあるとはいえ、「肺からの呼気で声帯を振動させて喉頭原音を作り──」といった基礎となる発声のメカニズムに違いはありません。
「体を楽にして、無駄な力を入れずに発声」も、共通のポイントです。
ガチガチに力んでいませんか?
のびのびと楽に声を出しましょう。
●力がなかなか抜けない……
とはいえ、気づくと力んでいるでしょう。
「あ〜あ、さっきも意識してリラックスしたばっかりなのに」と悔しくなるかもしれません。
でも、発声は筋肉運動ですから、必要な筋肉だけでなく、不要な筋肉もつい使おうとしてしまうのは、仕方ないんです。
すごく重いダンベルを持ち上げようとしたときに、上腕二頭筋とはまったく関係ないはずの顔の筋肉が緊張して、ニカッと笑っているような顔になったりするでしょう。
腕と顔ほど離れていても、ですよ。
まして、声帯まわりの筋肉の操作法をトレーニングしているときに、すぐ近くにある首や肩、背中に力みが生じるくらい、むしろ自然な反応です。
だとしたら、練習の段階で肩や背中に力みが加わっても、目くじら立てずに流しましょう。
流すといっても、「放置する」のではなく、何事もなかったかのようにスッと力を抜いて、あとは囚われない。
「後から抜く」のも有効なトレーニングです。
共鳴発声法の正しい「形」を作ることに意識を集中するがあまり、つい力んでしまい、それでも形としては良い構えになって、ピーンと気持ちいい響きが出ることがあります。
そのときは、「力んでいたからダメ」ではなく、その声を出しながら力を抜けばいい。
「形」にとってマイナスな力みもあって(舌や喉の力み)、その場合はピーンに入りにくく無理がかかりますが、「形」を作る上ではさほど影響しない力みもあります。
喩えるなら、管楽器のマウスピースには問題ないが、管にわずかな歪みがあるようなもの。
どこかに力みがあったとしても、そこそこ良い声が出たのであれば、それはそれで発声の進歩です。
●スイートスポットに入れ直せたら合格
良い声が出たら、あらためて脱力すれば、それでいい。
さらに、脱力したままスイートスポットに入れ直せるかを試してみます。
「形」をしっかり覚えていれば、リラックスして仕切り直しても、何回でも入れ直せるはず。
リラックスしてスイートスポットに入ったとき、声は本物になります。
ただし、「リラックスして」と「無造作に」は違いますよ。
「がんばらなくても楽に良い声が出せるレベル」を目指そうとして、「無造作に声を出す」になってしまうケースがあるのです。
細心の注意を払って、全力で「形」を整えましょう。
こんなメールが届きました。
> 小手先で無難に歌っても何にもならないので、
> 基礎をしっかり鍛えます。
まさにそのとおり。
すべてが載る「基礎」が一番大事です。
基礎から本物の良い声を育てましょうね。
* * *
新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
子供向けの話し方教室、大宮校についてはこちら
通る声、届く声の出し方の本
ラベル:声のスイートスポット






