2017年03月25日

【声のサロン】「継続」以上に大事なことは、何もない

前回の記事を読んだ方から、こんなメールが届きました。


> 声のサロンのブログに書かれていた「姿勢まで含めてレッスン」
> これは成果だけに目を向けていると薄らいでしまいますね。
> 当日の成功よりも、それまでの、そしてそれ以降の取り組みこそが大事。
>
> むしろ、そちらのほうがメインで発表当日のほうが
> 長いスパンでみたら一瞬で通り過ぎるものですよね。
>
> イベントのようなものは華やかで、つい目を奪われがちになりますが
> 演奏者であるならば、ふだんの取り組みこそ重要視しなくてはらないと
> あらためて感じました。


まさにそのとおりですね。

一時の盛り上がりではなく、「続いている」「繋がっている」ことが大事。

だから、ガラコンサートを特別な出来事と捉えるのではなく、連綿と続く流れの中のひとつと捉えるのがいい。

価値ある何かを手に入れるのに必要な条件はいくつかありますが、すべてのケースに例外なく当てはまる条件が「継続」です。

スポーツや音楽をなさっている方なら、誰もがよく分かっている真理でしょう。

超人と呼ばれるスポーツ選手、天才と称される音楽家、名人と讃えられる芸術家を目の当たりにすると、つい「凡人には計り知れない天賦の才能」と称賛したくなりますが、計り知れないのは「費やしてきた時間」であるはず。

「そこまで時間を費やしてきたなら、できて当たり前」と言いたくなるくらい、途方もない時間をトレーニングに費やしてきたにちがいありません。

だとしたら、希望が持てますね。

「生まれつきの才能より、費やした時間」なのであれば、すべての人にチャンスがある、ということです。

逆にいうと、「継続」が途絶えたら、すべての人が──どれほど才能に恵まれた人であっても──チャンスを失うのですから、安心ばかりはしていられませんけれどね。

繋がりが途絶えないように、続けましょう。



●共鳴のスイートスポットに「入れっぱなし」

共鳴のスイートスポットに入ったら、「入れっぱなし」をキープするよう意識してトレーニングしましょう。

スイートスポットから外れたときに、「入れ直す」のは大事ですが、それ以前に「外れないようにする」ことが優先です。

まさに「継続」ですね。

まずは、ピーンの感覚を得るために「えいっ!」とパワーで押し切るのではなく、「技で入れる」ように、スイートスポットに入れるのでした。

「えいっ!」という勢いでやっつけるのではありません。「ちょっとしたコツ」でもありません。

時間を積み重ねて育てる「技」です。「職人技」です。

スイートスポットに入ると「良い声が楽に出る」ので、ちっともがんばっている気がしないかもしれませんが、その感覚を得るためのトレーニングは毎日コツコツとがんばって積み重ねましょうね。

ピーンと入ったら、その感覚を「次の音」に引き継いでください。

一音一音いちいち入れ直すのではなく、いったん捉えたピーン感覚をそのまま引き継いでいく。

入れ直すのではなく、入れっぱなし。

「継続」の大切さが分かる人なら、分かるでしょう。

引き継ぎを正しくしないと職場が混乱すると分かる人なら、分かるでしょう。

秘伝のたれが好きな人なら、分かるでしょう。

万が一スイートスポットから外れてしまったら、入れ直します。

しかし、「入れ直す」のが前提ではなく、「入れっぱなし」が前提です。

しばらく意識してトレーニングしてみてください。

* * *

新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
子供向けの話し方教室、大宮校についてはこちら
通る声、届く声の出し方の本

posted by テノール齋藤 at 16:26| Comment(0) | 声のサロン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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