2017年09月21日

【声のサロン】間の取り方……長めの間に慣れてみよう

●間は体で覚える

次回のレッスンまでに少し間があくので、サイト上で追加レッスンをしましょう。

良い話し方にとって、「間」(ま)は大事です。

間はデリケートで奥が深く、一概に「こういう場合は何秒、こういう場合なら何秒」のように数値化はできません。

楽器やスポーツと同じように、体で覚えましょう。

全体的に見ると、間が短い傾向にあるようです。間が短すぎる方は、もう少し長くすると、聞き手にとって気持ちいい話し方になります。

文末まで来たときに、急かされるように被せるように次の文を始めないで、もう1〜2拍待ってみたら、聞き手だけでなく、話しているあなたももっと楽に話せるかもしれません。

間の基本は「相手が話を理解するための時間」だから相手次第であり、正解は相手や状況によって変わるのだから、「間が短すぎる方」という言い方はおかしなものですが、「埋めなくていい間を埋めてしまう」ケースが多い、という意味です。



●気まずくて間を埋めてしまうから短くなる

間が短くなりがちな原因のトップは、「気まずさ」です。

「会話の沈黙が怖い」と悩む方は、この気まずさをよく知っているでしょう。

沈黙が怖いとは、つまり気まずさがつらいんですよね。

お互いが何もしゃべっていない時間の気まずさに耐えきれず、とりあえず何かしゃべって埋めてしまうから、間が短くなります。

「でも沈黙で気まずい空気になったらどうしたらいいですか」と質問されたことがありますが、気まずさは「主観」なので、まずは自分の気まずさを見直してみましょう。

「この感じは、本当に気まずいと感じるべき状態なのか」と自分の主観を疑ってみるのです。

自分は「気まずい」と感じたけれど、みんながみんな同じタイミングで「気まずい」と感じるとは限らない、ということですね。

もっと上手に話す人は、同じ状況で「気まずい空気が流れた」と感じていない可能性があります。

「間が悪い」とか「一言多い」と言われがちな方は、ほかの人より「気まずい」と感じるまでの時間が短いのかもしれません。

まずは間のトレーニングの入り口として、「長めの間に慣れる」を意識していてください。

いつもより少しでいいので長めの間を置きながら話してみましょう。


※声のサロンは、良い声で話せるようになる
 ボイストレーニング話し方教室です。
 日本発声協会が認定する話し方発声法の基本、
 共鳴発声法が学べます。
 平日コースと週末コースがあり、フェルマータを会場に
 月2回ずつ開催されています。

 新規に受講をご希望の方は、事務局(メイフェア)まで
 お電話(025-211-7007)ください。

 詳しくはこちらから。
    ↓
http://mf07.com/lecture.html


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新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
子供向けの話し方教室、大宮校についてはこちら
通る声、届く声の出し方の本

ラベル:間の技法
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2017年09月03日

【声のサロン】話し声の共鳴技術を高めよう

●話し声の共鳴

「話し声の共鳴」は、ちゃんと届く声を無理せず出すための必須技術です。

良いコミュニケーションができる声には、

・ちゃんと届く
・無理せずがんばらず

この条件が必要です。

声が届かなかったら、そもそもコミュニケーションが成り立ちません。

「えっ?」と頻繁に聞き返されたら、何度も同じ言葉を繰り返すのに疲れてしまうし、聞き返すほうだって遠慮してしまうから、コミュニケーションが深まらない。

それも、「なんとか届く」では、心もとない。

必死にがんばって、なんとかコミュニケーションを成立させているのでは、気持ちいい会話にはならないでしょう。

「余裕をもって」届く声が出せると、リラックスして楽にコミュニケーションができます。

道を尋ねたりコンビニで買い物をしたりといった一時的な会話なら、がんばって声を張り上げて切り抜けるのもいいかもしれない。

しかし、仕事でチームメンバーに30分かけて必要事項を伝達するとしたら、30分も声を張り上げて話し続けるのはつらい。

そんな状況でへとへとに疲れきってしまった経験があるかもしれませんね。

喫茶店でおしゃべりする感覚で、大勢に届く声が出せたら、すばらしく楽でしょう。

そのために必要なのが「話し声の共鳴」の技術です。



●共鳴技術は練習で必ずうまくなる

「話し声の共鳴」は簡単ではありません。

歌声に共鳴を乗せるより、もっと繊細です。

歌声に比べて、ひとつひとつの音が短く、出力も弱いので、精妙な共鳴コントロールが要求されるからです。

しかし練習で必ず上達していきます。

楽器の練習で苦手なフレーズをひたすら繰り返すように、話し声の共鳴もじっくりと時間をかけて練習してみてください。

それだけの価値がある技術です。


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2017年09月02日

【声のサロン】声を「届ける」感覚はここまで大事

●届く声、通る声を出す方法

通る声、相手にちゃんと届く声を出すには、「届ける」意識が必要です。

相手が前にいるなら、声を「前に出す」感覚。

この感覚の有無を比較してみましょう。

「前に出す」意識がある発声と、ない発声を交互に出してみます。

まず、ひとりごとで「そうだよねえ……」とつぶやく。

これは「前に出す」意識のない発声ですね。

次に、5mくらい前にいる相手に「すみません」と呼びかける。

一発で確実に気づかせる声で、「すみません」。

こちらは「前に出す」意識がありますね。

比べてみて、いかがですか? どんな違いを体に感じますか。

声を「前に出す」「届ける」意識が大事だということは、『内向型人間が声と話し方でソンしない本』(青春出版社)を読んだあなたは熟知しているはず。

なのに、まだまだ弱い。

「前に出す意識」が、です。

どんなふうに弱いか、強めるとどうなるか、レッスンの中で一緒に練習しますよ。

確実に相手に届く声、通る声を身につけましょう。



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2017年08月21日

【声のサロン】次回のレッスンは24、27日

●次回の「声のサロン」のレッスン日

次回のレッスン(8月の2回目)は、平日コースが8月24日17:00〜、週末コースが27日17:00〜です。

特に週末コースの方は、いつもと曜日と時間帯が違うので、お間違えの無いようにご確認ください。

27日(日)の午後5時です。

ついでに念のために言うと、さらにその次(9月の1回目)は、平日が8月31日、週末が9月2日、時間帯はいつもどおりです。



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2017年08月05日

【文章の書き方】コラムの書き方

●コラムってどんな文章?

「夏の講座」の提出課題に「コラム」という言葉を使ったせいか、かえって混乱させてしまったようですね。

コラムとは、囲み記事です。あるテーマについて、個人が論を展開したり考えや感想を述べたりするもので、内容は多岐にわたります(つまり何でもあり)。

たとえば、「紅茶」がテーマだとしたら、おいしい紅茶のいれ方を語ってもよし、ダージリン紅茶の収穫が心配な話をしてもよし、初めてラプサンスーチョンを飲んだときの驚きに終始してもよし。

読者においしい紅茶がいれられるようになってもらったり、ダージリンの代わりにアッサムを飲むよう決断を促したり、ラプサンスーチョンはやめておいたほうがいいと警告したりするなど、執筆の目的もさまざま。

「特産品の○○を食べたくなる感じでお願いします」とコラムの目的を明確にした依頼をされることもあれば、「特産品の○○が出てくる話なら何でも結構です」と自由すぎて困るような依頼もあります。

つまりは、選んだテーマについて300字で何かを語ればいいのです。



●コラム(column)は円柱

コラムとはもともと円柱(column)のことで、新聞や雑誌の欄を意味します。

ウェブサイトのレイアウトでも、縦の枠がいくつ並んでいるかで「2カラム、3カラム」のような言い方をします。

ちなみにこの会員専用サイトは、PC用、スマホ用、ケータイ用と自動的に表示が変わるので、ご覧になっている端末によって表示が違いますが、PCで表示すると2カラムになりますね。

左にメニューや書籍の案内のカラムがあり、真ん中に記事のメインカラムがあります。

このような「欄」「枠」の中に書く文章が、「コラム」です。今回の課題であなたに書いていただきたい「コラム」とは、つまりは「記事」あるいは「文章」程度の広い意味で解釈してください。

新潟日報でいうと、社説や日報抄などが典型的なコラムです。

この2つはいずれも内部の方が執筆を担当していますが、外部に執筆を依頼するコラムもあります。

執筆者の属性や、媒体に対する立場によってコラムを定義するのも難しそうですね。



●人を動かすのが良い文章

ということで、コラムは「何でもあり」ではありますが、「人を動かす」力があれば、力のあるコラムといえます。

「出張で乗っている忙しいビジネスパーソンが、出張先への手土産に笹団子を選びたくなるコラム」「久しぶりに会う友達に笹団子を持っていきたくなるコラム」になったら、文章に力があるわけです。

大事なのは「人を動かす」という目的を意識すること。

力のある文章と、力のない文章の違いは、そこから生じます。

どんな文章を書く場合でも、常に気にしましょう。

「ただ読んでただ楽しむだけの文章もあるのでは?」という質問をたまにいただきますが、「そういう文章ならハードルを下げて楽に書いていい?」という意味なら、むしろ逆です。

「ただ読んで楽しむ」ということは、つまり小説のように「文章そのものが目的」「娯楽としての文章」ということになります。

あなたの文章を読むこと自体が目的で、あなたの文章を読むという行為が好きで、読む、ということです。

ハードルは最も高い。

文章そのものを商品にできる、ということですから。

そのあたりについては、今回の「夏の講座」で出てきます。

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2017年08月04日

【文章の書き方】300字程度でコラムを書いてください

●夏の講座の提出課題です

あと2週間で、夏の講座(2017年8月19日)です。

いつものように、受講者用の課題を出します。

今回は300字のコラムです。

テーマは次の3つからお好きなものを1つ選んでください。

・夢中になっていること
・最近あった珍事
・紅茶の楽しみ方

※タイトルは自由です。
※締切は講座5日前の8月14日(月)です。
※早くも書き方について質問が来ているので、下に追記していきます。後でまたチェックしてみてください。


【いただいたご質問】

1. 春の講座の宿題(30本課題)とは別の課題ですか?

回答:別です。

春の講座で出した宿題は、提出課題ではありません。文章への意識を持ち続け、できるだけ文章を書き続けるためのトレーニング課題です。

今回のコラムは、提出課題なので、フォームから提出してください。



2. コラムとは、誰に向けてどういう目的で書くものですか?

回答:対象も目的も自由です。

といっても、「考えなくていい」わけではありません。読み手を意識するのは文章の基本でしたね。必ず対象(読者)を想定します。

今回の課題では、特に指定はしませんから、自由に設定してください。

媒体をイメージするのも有効です。たとえば、新幹線の乗客を対象とする雑誌に掲載する、という具合です。

(詳しくは別の記事として書きますね)


それでは、書けたらいつものフォームから提出してください。
   ↓
http://mf07.com/ask.html (受講者専用の質問フォーム)


「夏の講座」にまだ申し込んでいないかたは、こちらから
   ↓
http://mf07.com/lesson.html (季節の講座)


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2017年07月27日

【声のサロン】声の基礎体力を高める方法

●「とにかく声を出す」だけでも鍛えられる

発声にも「基礎体力」があります。

みなさんにマスターしていただきたい共鳴発声法は、パワーではなくテクニックで出す発声法です。

だから、声帯に負担がかからず、年齢を重ねても声の老化を防ぐことができる。

とはいえ、「声の基礎体力」があまりに乏しかったら、テクニックでカバーしきれません。

身体的なテクニックと言われて真っ先に思い出しそうな器械体操だって、「立つのがやっと」の体力しかなかったら、基本的な宙返りすらできないでしょう。

「パワーよりテクニック」は合気道など武術にも通じますが、「歩くのがやっと」だったら技にも限界があります。

声も同じです。

いくら共鳴発声法を身につけようにも、至近距離で聞き取れないほど弱々しい声で、しかも数秒で息切れを起こすような状態では、発声トレーニングができない。

発声の基礎体力とは、肺に空気を吸い込んで吐く力や、声帯をちゃんと閉じる筋力、喉頭を適切な位置にキープする筋力(このあたりになると共鳴発声法のテクニックも含みますが)など。

ふだんからよくしゃべる人は、こういった基礎体力が高まっています。接客の仕事などで頻繁に声を出している方は、声の基礎体力は高いと思っていいでしょう。

しかし、声を出さずに黙っている時間が長い方は、声の基礎体力を高めていきましょう。

まずは難しく考える必要はありません。「とにかく声を出す」だけでも基礎体力は高まります。

それに、声を出せば出すほど、「自分の課題」も明らかになりやすい。

・よく聞き返される
・すぐ喉が痛くなる
・しゃべると疲れる
・タイミングよく言葉が出ない
・声を出すのが億劫

こういった“症状”を解消・改善していくためにも、自分の現状を見極めたい。

仕事中にあまり声を出さないなら、仕事が終わってからでも通勤中でも声を出すように心がけましょう。



●ハミングも効果的

「声を出せる環境がない」という悩みも聞きます。

そんな方は、ハミングだけでも効果的です。

ハミングとは「口を閉じたまま鼻から息を抜きながら声帯を振動させる」動作ですね。だからちゃんと声帯のトレーニングになっている。

「えっ、声帯のトレーニング? 声帯に負担をかけないテクニックを身につけたいのに」

そのとおり。それが共鳴発声法ですから。

でも、声帯は発声のおおもとです。管楽器でいえばマウスピースです。

声帯が衰えたり弱ったり老化したりしていたら、テクニックで補うにも限界があります。

つまりはそれこそが「声の基礎体力」なんですよね。

発声トレーニングとして積極的にハミングしてみてください。

ハミングは声帯のマッサージにもなります。広い音域にわたってハミングすると、スポーツ選手がスポーツマッサージをするように、発声器官の機能を回復することができます。

ハミングで出せる最高音から滑らかに(ポルタメントをかけるように)下げてきて、最低音まで来たらまた滑らかに最高音まで上げていく。

何回か繰り返すと、声帯のストレッチになります。ほら、ほぐれて気持ちいいでしょう。



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2017年07月23日

【声のサロン】自分の声にガッカリできるのも実力アップの証拠

●声の満足度は高まり続けるか

「自分の声を変えたくて」と、声に不満があって発声トレーニングを始める方は多い。

発声トレーニングを始めると、声に対する感覚がすぐに変わります。

声帯や呼気の使い方、横隔膜の感覚、共鳴コントロールなんて、かつてはまったく気にしていなかったからです。

朗読や歌で「しっかりした発声」を練習していると、良い声が出たときに「あ、今の、良い声」とわかるようになります。

逆に「良くない声」にも気づくようになる。不安定に震えたりひっくり返ったりしたときに、今までは気にもしなかったのが、「震えた」「上ずった」「ひっくり返った」と自覚できる。

身につけた発声技術(共鳴発声法)によって、今までなら「良くない声」になってしまった状況で、「良い声」が出せるようになります。

ということは、発声トレーニングをしていれば、自分の声に対する満足度は上がり続けるのでしょうか。

答えは残念ながら「否」です。

理由は2つあります。



●「聞く耳」が育って粗がわかるから

まず、「聞く耳」が育つ、という理由があります。

「声のサロン」に通う前は発声技術がなかっただけでなく、聞く耳もなかった。だから、ちょっとおかしな発声になっても、気づかず聞き逃していた。

・声が完全にひっくり返った
・頭の中が真っ白で声が出なかった
・明らかに声が生っぽくて痛々しく聞こえた

ような場面でないと、声を気にしなかった。

「知らぬが仏」ですね。

しかし、声を聞く能力が育つと、今までは不満に感じなかった声にも、不満を覚えるようになるわけです。



●「声は自分の技術次第」とわかるか

もう一つの理由が、「もっと技術を高めさえすれば……」と思えるから。

つまり、以前なら「声が震えたか、震えなかったか」のように明らかにわかる違いに対応できる技術しかなかったから、それ以上の「声の色」(声の質的な魅力)なんて手に負えなかった。

ところが、技術的に高まってくると、自分の発声技術によって声の色が良くなったり悪くなったりすることがはっきり自覚できる。

「すべては自分の力次第」とわかるわけです。

この感覚を「自己効力感」といいます。

できるときは良いのですが、できないときに「自分のせいで、できない」と自覚できてしまうのもまた、自己効力感です。

この違い、わかりますか?

お出かけの日に大雨になったとしても、雨は自分のせいではないし、努力でどうにもなりはしないから、「雨には自己効力感が持てない」。

だから、雨に関して「私のせいで……」と落ち込むことはない。

しかし、発声は自分の技術や努力でいくらでも変わるから、良い声が出なかったら「自分の力不足で……」などと落ち込むわけです。



●だから、ガッカリは喜んでいいい

「歌の練習をしながら録音して、自分の声を聴いてガッカリした」
「練習後にガッカリして一人反省会をしていた」

と報告をくれた方がいます。

すばらしく真面目な取り組み方ですね。

ぜひその調子で丁寧に続けてください。

1年目に喜び、2年目にガッカリしたような場合、そのガッカリは「レベルアップの証拠」です。

声を聞いて粗がわかる「聞く耳」が育った証拠です。

「自分の力次第で声は変わる」と信じられるレベルになった証拠です。

だから、ガッカリは喜んでいいのです。

ガッカリを喜ぶなんて、ヘンな言い方ですね。



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2017年07月14日

【声のサロン】役割にふさわしい声の出し方

●ドスの利いた声なら貫禄が出るか

「役割にふさわしい声」があります。

逆にいうと、出す声で立場が決まる、ともいえる。

良い指導者になりたいなら、指導者にふさわしい声を身につける必要があるわけです。

たとえば、組織の中で責任ある立場になり、「貫禄のある話し方」を身につける必要を感じたとします。

「線が細いので、押しが弱くて」「女性だからと軽く扱われやすい」といった理由で、説得力や信頼度の高い話し方を目指したいケースですね。

では、質問です。どうしたら話し方に貫禄が出るかわかりますか?

「低い声なら貫禄がありそう」
「ゆっくり話すと落ち着きがあって貫禄を感じさせそう」
「ドスの利いた怖い声は?」

こんな答えが出てきそうです。

いずれも間違いではないにせよ、単独で正解とも言い切れません。

声の表面的な要素だけを捉えて真似るのではなく、「そのような話し方になる根本的な要因」を知ることが肝心です。

重要な立場になって人をまとめたり、大勢に話しかけたりする場合、ある種の「重み」が必要です。

「動じない」印象ですね。

軽々しく迎合したり動揺したりしない、安定感や信頼感につながる「重み」です。

そこから生じる、自信に支えられた声は、どんな声になるか。

高い声より低めの声を出すほうが効果的ではありますが、低い声でぼそぼそつぶやいたら気弱で頼りない印象を与えます。

早口よりはゆっくり話すほうが良いのは確かですが、言いよどんでゆっくりになっているなら逆効果です。

ドスの利いた怖い声を無理に出したら、「余裕がなくて虚勢を張っている」ように見えるでしょう。



●「動じない安定感」を声で伝える

表面的な要素だけを真似するのではなく、「表現したい内面性」を声で表現しようと考えると、効果的な話し方になります。

「動じない」を表現するとしたら、

・ピッチが激しく上下せず狭い範囲で安定している
・支えの強い充実した声
・比較的ゆっくりの話し方で一定のペースを保つ
・ジェスチャーなど体の動きは少なめ
・激しくうなずいたり表情が大きく変わったりせず、穏やかな表情で安定している
・レスポンスが気持ち遅め

こんな具合になるでしょうか。

ただし、このような話し方を真似る前に、まずは自分自身の現在の話し方を観察して、上記の各項目に合わない現状を探します。

たとえば、

「相手の言葉に反応して激しくうなずいている」
「ピッチの上下動が大きい」
「声の支えが弱くて優しい印象」

こんな点に気づいたら、意識しながら日々の発声トレーニングをして改善していきます。

あるポイントが改善すると、また別のポイントが気になるので、意識しながら改善していく。

この繰り返しで、目的とする発声・話し方に近づけていきます。

あなたはどんな発声・話し方を身につけたいですか?



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2017年07月10日

【歌声の会】声の力

●声には力がある

昨日は新潟市で「歌声の会」の定例会でした。

日本歌曲『落葉松』を歌ったときの体験を送ってくださった方がいます。


> 「落葉松」を思いっきり歌っていたときは、
> 感情とは関係なく泣きそうになりました。
> 「小鳥の雨〜」のところで、突き抜ける感じでじわっと涙が出て
> そのあと穏やかになるところでは、ゾクッと鳥肌が立ちました。


いいですねえ。声の力に触れましたね。

それが共鳴の力です。共鳴発声法が身についてきた証拠ですよ。

声には人を感じさせ、動かす力があります。

また別の見方をすると、「音楽の力」に触れることのできる声が出せた、ともいえます。

音楽で「ゾクッと来る」フレーズって、ありますね。

作曲家による魔法です。

しかし、声の色によっては、たとえば喉の詰まった苦しそうな声で歌われても、聴いている人の喉まで詰まって苦しくなりはしても、ゾクッともジワッとも来ない。

魔法が有効になるか無効のままかは、音(声)の質で決まります。

共鳴を捉えた響きで声を鳴らしたとき、声が音楽になり、音楽が聴く者の心に届きます。

「歌に感動」というと、誰かが歌うのを聴いて感動するケースを思い出すかもしれませんが、良い声が出せるようになると、自分で歌いながら「わっ、イイ歌!」とゾクッとするのです。

また歌いましょう。


【歌声の会】
日時:不定期(こちらのカレンダーでご確認ください)
http://mf07.com/
場所:フェルマータ2階(新潟市中央区上近江)
料金:3,240円(中学生以下は半額)
内容:日本の古い歌でハモる

「歌声の会」は、日本の古い唱歌でハモる会です。
 詳しくはこちらのページをどうぞ。
   ↓
http://mf07.com/song.html

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