2017年05月21日

【春の講座】文章の書き方講座の事前課題

●1週間前なので事前課題です

「春の講座」(2017年5月27日)で文章の書き方を学ぶ方にご連絡です。

当日が近づいてきたので、例によって事前課題を出します。


【課題】
文章を何本も書いてみて、「文章の書き方」について気がついたこと、気になったこと、知りたいことを教えてください。

たとえば、
・難しく感じたところ
・どうしたらいいのかと困ってしまったところ
・上手にできているか確信が持てずにいるところ
・今の自分に足りないところ
・その他どんな質問でも


書き方は特に指定しないので、伝えやすい書き方で教えてください。

いつものフォームからどうぞ
   ↓
http://mf07.com/ask.html (受講者専用フォーム)


書く前は「文章」に対する感覚が漠然としていたかもしれませんが、実際にたくさん書いてみると、問題意識が具体的になったでしょう?

「文章ってなんか昔から苦手意識があって……」と漠然としていたのが、「私が思いつく比喩は分かりづらいみたいなんです」と具体的になってくる。

具体的になればなるほど、「一見バカバカしい質問」「素朴な疑問」になりがちですが、それは「できる人」(ここでは書ける人)のらせん階段を昇っている証拠です。

臆せず遠慮せず、何でも書いてくださいね。


【春の講座】
日時:2017年5月27日(土)15:00〜20:00頃
場所:メイフェア(新潟市中央区寄居町)
料金:10,000円(お食事つき)
講師:齋藤匡章(言語戦略研究所)
内容:文章の書き方 〜 言語戦略
  言葉が変われば関係が変わります。
  相手との関係は、あなたが使う言葉次第、
  そして書き方、話し方次第です。
  気持ちいい人間関係を築く「言語戦略」で、
  人生を豊かにしましょう。

※お申込みは http://mf07.com/lesson.html からどうぞ

* * *

新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
子供向けの話し方教室、大宮校についてはこちら
通る声、届く声の出し方の本

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2017年05月08日

歌唱力を高める2時間

●歌声の会が「歌唱力を高める時間」に

今日は「歌声の会」でした。

新潟ガラコンサートがあることで、歌声の会の趣が変わってきた気がします。

休日の午後にゆったりとデザートでも食べながら日本の古い歌を歌って楽しむ会だったのが、「歌唱力アップのための鍛える時間」という雰囲気が加わりました。

終わった直後にこんなメールが届きましたよ。


> 今日の歌声の会は、終わったとき喉がいつもより楽でした。
>
> 細くつまみ上げる感じ、ホースで細く細くさらに細く、
> ホールで歌うイメージ、歌詞をイメージ、などが効いた気がします。


いいですねえ。発声技術が上がった証拠です。

前回も、同じ話をしていた会員がいました。

歌う時間は毎回同じ2時間ですが、発声法が変われば声帯への負担が変わります。

もう一通ご紹介しましょう。


> 今日の歌声の会の中で「今だから伝えられることがある」
> と言われたのが印象的でした。
>
> これも積み重ねがあるからこそなんですね。
> 深みや豊かな響きは時間をかけて磨いていくものだと感じました。


まさにそのとおり。

「積み重ね」を続けて技術を身につけてきたみなさんだからこそ、「その先にある、さらに良いもの」を受け取る準備ができた、ということです。

バイオリンを習い始めた初心者に超絶技巧を教えても意味がないし、エクセルを初めて習う人に「実は便利な裏技」を教えても、何が便利なのか何が凄いのか理解できないでしょう。

発声も同じです。上質な良いものほど、積み重ねの上にのります。

丁寧に積み重ねてきて、よかったですね。

しっかり練習をして、さらに上にのせられる準備をしておいてください。



【歌声の会】
日時:不定期(こちらのカレンダーでご確認ください)
http://mf07.com/
場所:フェルマータ2階(新潟市中央区上近江)
料金:3,240円(中学生以下は半額)
内容:日本の古い歌でハモる

「歌声の会」は、日本の古い唱歌でハモる会です。
 詳しくはこちらのページをどうぞ。
   ↓
http://mf07.com/song.html

※歌声の会は共に歌うメンバーを随時募集しています。
 ご参加くださる方は、事務局のメイフェアまで
 お電話(025-211-7007)ください。

* * *

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ウェブ:http://wsi-net.org/
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2017年05月03日

【声のサロン】GW特別レッスンをPDFファイルでどうぞ

もはや恒例となってきたGW特別レッスンを、今年もご用意しました。

発声や話し方のトレーニングをするだけでなく、あらためて考えて送っていただきたい課題もまとめてあります。

それでは、こちらのページからPDFファイルを入手してください。
   ↓
http://mf07.com/special_lesson.html

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2017年05月01日

【文章の書き方】クオリティを意識しすぎなくていい

「文章の書き方」トレーニングに取り組んでいる方に、アドバイスをします。

今、「30本課題」が出ていますね。「春の講座(5月27日)までに文章を30本書く」という課題です。

締切まであと1ヶ月、というタイミングで「今、何本書けましたか?」とみなさんに尋ねたところ、4本から62本までバラツキがありました。

バラッバラですね〜。

「だいたい半分くらいまで来ていて、残り1ヶ月であと半分」くらいの方が最も多いようです。

GWもあることだし、字数はたったの300字だし、今から「ゼロベースでスタート」でもやり遂げられる課題ですから、そんなに気負わなくても大丈夫ですよ。


「文章が書ける人」になるために、今回の課題の注意点を3つ挙げておきます。

この3つを外してしまうと大変な課題ですが、3つを守れば急に楽になるはずです。


1. クオリティを意識しすぎない
2. 30本はとにかく書く
3. 職場の日報を書くように「仕事として書く」感覚で取り組む


それぞれについて、簡単に説明していきますね。



1. クオリティを意識しすぎない

「良い文章にしよう」「こんな下手な文章では笑われるかも」なんて思ったら、書けなくなります。

というより、「良い文章かどうか」を判断できる力も、これから文章を書きながら身についてくるのです。

今の段階で自分の文章を「良い、悪い」と判断してしまったら、たいてい「悪い」ほうに傾きます。

何かを身につけようと思ったとき、「自分感覚」が最大の敵なんです。

鳥山明の絵に憧れてイラストを描き始めたばかりの人が、「あんな絵が描きたいのに、自分はぜんぜんダメだ。才能がないんだ」と落ち込んでいたら、もったいないですよね。

「描き始めて数ヶ月にしてはイイ線いっている」かもしれないのに。

何事も、数稽古といって、数をこなすことでのみ分かることがあります。

そのための課題が、今回の30本課題です。

クオリティなんて後から上がってきますから、今は「課題の条件さえ満たせば何でもいい」くらいのつもりで書いてください。

そうそう、字数だって気にしすぎなくていいのですよ。

完璧主義の人が陥りがちな「数字合わせ」にならないようにしましょう。時間がかかって停滞する原因です。

もし私が「すべての記事を○字に揃えたくて、今回は読点を増やしてぴったり○字にしました!」なんてこだわっていたら、ナンセンスでしょう?



2. 30本はとにかく書く

だから、30本はとにかく書く。

先ほどは「クオリティはどうでもいいから」なんてゆるいことを言っておきながら、急に厳しい話になりましたね。

でも、何かを身につけたいとき、自分を追い込む感覚は必要です。

締切間近の作家をホテルの一室に“缶詰め”にしてしまう感覚。

自分をボクシングのリングや相撲の土俵に上げてしまう感覚。

資格試験の通信講座にエイッと申し込んでしまう感覚。

つまり、「もう後がない」「引くに引けない」状況に自分を置くと、身につきます。

30本課題が出たときに、「30本か。ということは、今日から数えるとあと何日だから──」と、30本を書くことを前提で考える人と、「30本か。無理かも。でもまあ、やれるところまでやってみるか」と、やり遂げることが前提にならない人がいます。

もちろん、前者だけが良いものを身につけます。

「30本を書けるかどうか」ではなく、「とにかく30本を書くために、どうしたらいいか」を考えましょう。



3. 職場の日報を書くように「仕事として書く」感覚で取り組む

そのためのヒントが、「仕事として書く」意識です。

文章力はあなたの仕事に役立つのだから、仕事として取り組みましょう。

たとえば職場で日報を書くのがあなたの役目だとします。

だとしたら、とにかく書きますよね。

上司が受け取ってくれるだけの「内容」を盛り込んで、「意味が通じる文章」にしようとするでしょう。

文章の品質だとか品格なんて考えない。

「書けるかどうか」も考えない。

「書けませんでした」と投げ出す可能性も、考えない。

書き方が分からなかったら、上司に相談するだけでしょう。

みなさん一人一人仕事が違いますが、自分の「仕事として、することになっている」ことに置き換えてみてください。

PowerPointでプレゼンテーション資料を作る仕事を与えられたら、なんとかして作りますよね。「パワポが苦手なんで、できませんでした」というわけにはいかない。

取引先への発注メールも、「送れたら送る」ではなく、とにかく送るでしょう。

「朝8時に出勤」と言われたら、「来られたら来る」「8時に来られるように努力する」ではなく、とにかく来ますよね。

それが仕事として、プロとして何かをする意識です。

文章に対して、仕事として取り組む意識を高めましょう。

「苦手なんで」「書けたら書く」「書けるように努力する」ではなく、とにかく書く。

「とにかく書く」にはどうするかを考えるなら、有効な思考です。


さあ、書きましょう。


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2017年04月25日

【声のサロン】今後の課題曲

●今後の課題曲リスト

「声のサロン」会員にご連絡です。

「Musica proibita」(S.Gastaldon)をじっくり歌い込みましたね。

今後の課題曲は、次のような感じで進めていきます。


・Gia il sole dal Gange(Alessandro Scarlatti)
・Ti voglio tanto bene(E.de Curtis)
・'O sole mio(E.di Capua)
・Passione(E.Tagliaferri)
・Vaga luna, che inargenti(V.Bellini)
・Sogno(F.P.Tosti)
・Torna a Surriento(E.de Curtis)
・Per pieta, bell'idol mio(V.Bellini)


以前に発表したものから少々変更があります。

今年はかなり負荷をかけてガンガン進めていく予定でしたが、かえってあっさり通り過ぎるだけになったらもったいないので、復習も入れながら新しい曲に取り組んでいきましょう。

歌うと気持ちいい名曲ばかりです。

次回は「Gia il sole dal Gange」。

古典歌曲は歌い込むほどに良さが分かってきますね。

じっくり歌って、良い発声トレーニングにしましょう。



※声のサロンは、良い声で話せるようになる
 ボイストレーニング話し方教室です。
 日本発声協会が認定する話し方発声法の基本、
 共鳴発声法が学べます。
 平日コースと週末コースがあり、フェルマータを会場に
 月2回ずつ開催されています。

 新規に受講をご希望の方は、事務局(メイフェア)まで
 お電話(025-211-7007)ください。

 詳しくはこちらから。
    ↓
http://mf07.com/lecture.html

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2017年04月24日

【新潟ガラコンサート】出演者のみなさん、お疲れさまでした

●課題を書き出しておこう

昨日は第2回新潟ガラコンサートでしたね。

出演なさった方はお疲れさまでした。

でも「お疲れさま〜」だけで終わるわけではありません。

発声・話し方のトレーニングをしている方にとって、ガラコンサートは「トレーニングの一環」という意味合いがあるからです。

ステージの上で大勢と向き合い、何かを伝えるのは、究極の「伝える場」ですね。

緊張感も強い。

だからこそ、「人前で話す、伝える、表現する」トレーニングにとって実に大きな効果があります。

昨日、ガラコンサート後に「素敵だなあ」と感じたのは、出演者のみなさんに感想を聞いたときに返ってくる答えが、「終わってホッとした」だけではないこと。

「気をつけようと思っていたのに、本番でうまくいかなかったことがいくつかあって、これからの課題です」

「来年の歌を決めたいので、相談に乗ってください」

「今年は練習が足りなかったので、来年に向けて1年かけてじっくり練習します」

と、意識が早くも1年先に向いているのです。

ガラコンサートを大きな節目と捉えず、自分の課題を見つけ出すための機会と捉えている。

もちろん緊張感や準備を考えたら大きな機会には違いないけれど、それでも「終わって燃え尽きた」という雰囲気ではない。

受験生が受験で燃え尽きて、せっかく合格して入学できたのに無気力になってしまう燃え尽き症候群や五月病なんてありますが、やっぱり「考え方」も影響するのでしょう。

「大きな節目」「ついにやり遂げた」「一段落ついた」という感覚があると、その先への継続が危うくなる。

受験は合格後が大事、就職活動だって入社後にどう働くかが大事。合格したから終わり、ではないんですよね。

途切れずに続いていく時間を意識すると、「積み重ね」ができます。

トレーニングは「積み重ね」ですからね。

さて、昨日の記憶が濃いうちに、振り返っておきましょう。これもトレーニングの一環ですよ。

本番では「こうしたかったのに、できなかった」「練習ではできたのに……」といった反省点があったでしょう。

それをすべて書き出しておいてください。

* * *

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2017年04月19日

【新潟ガラコンサート】ホールの響きを味わおう

●当日はホールの響きを堪能しよう

第2回新潟ガラコンサートまで、あと3日となりました。

出演者のみなさんは最後の調整に入っている頃でしょうか。

臨場感を得ようとドレスを着て練習をしている方もいるそうです。

「なんだか緊張してきてしまって……」という声も聞こえてきましたよ。

もうここまで来たら、やることはやったのだから、あとはもう、当日はリラックスして楽しみましょうね。

「今の自分」にできる精一杯をすればいいだけです。

「自己ベスト」という意味ではありません。ちょっぴり練習しすぎて喉がイマイチなら、その状態での精一杯、という意味です。

調整がバッチリうまくいったらいったで、余裕をもってリラックスして楽しめばいい。

当日は「ホールの響きを味わう日」ですからね。

1年前よりもっと、「響き」を感じる余裕があると思いますよ。

もしかしたら、「響き」が初めて分かる方もいるかもしれません。

ステージを独占して、自分が出す声や音がホールと共鳴するなんて、なんと贅沢な時間でしょう。

ある演奏家は、「あんなに音響の良いホールで演奏できるなんて、うらやましい」と、都合で出演ができないのを悔しがっていました。

別の演奏家は、「いつも何人かで演奏するから、ホールの独占なんて贅沢すぎる」と話していました。

まさにそのとおり、「ホールを独占して響きを味わう」のは、そうそう体験できる状況ではありません。

楽しみましょう。

* * *

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2017年04月09日

【声のサロン】声の感性を育てよう

●自分感覚を捨てると伸びる

ちょっと前にこんなメールが届きました。


> 今日の先生の説明で、
> やっぱり自分感覚で練習していてもダメなんだと
> はっきりわかりました。
> 母音のイがいい音になっているなんて、
> 全然気がつきませんでした。


おもしろいもので、自分では気がつかないんですよね。

「イの色が良くなった」と言われてはじめて、「そうだったんだ」「このイが良いイなんだ」と気づく。

本人の感覚では、「良いイになっている」とは感じていなかった。

しかし、普段から丁寧にトレーニングしているから、母音イは殊更に意識をしながら発している音だったはず。

だから、気づかないうちに良い色のイになっていたんですね。

これがもし、「べつに良いイになどなっていない」と感じながら一人でずっと練習していたら、せっかく獲得した発声技術がまたズレていたことでしょう。

あらゆるトレーニングについて言えることですが、「自分感覚」に頼ると伸びません。

「聴く耳」は生まれつき持っているわけではなく、トレーニングで獲得するものです。



●トレーニングで耳が育つ

トレーニングで「聴く耳」が育つプロセスは、次の段階で進みます。

1. 良い発声とそうでない発声の区別ができる
2. 良い発声を心地よく感じる

まずは、良い声かどうかの「区別」ができる段階です。

この耳が手に入ると、一人でトレーニングしている期間に大きくズレることがありません。

でも、そこで終わりではない。

「良い声を心地よく感じる」段階に至ります。

「区別」から「感性」へと進むのです。

「分かる」だけでなく、「感じる」。

先ほどの「イ」を聴いて、「良いイだな」と自分で分かるのが最初の段階。

そのイを聴いて「気持ちいい」と感じ、そのイからズレると「なんかヘン」「気持ち悪いな」と感じるのが、次の段階。

そこまで来たら、本物の「声の感性」が育ったといえるでしょう。

ただし、「区別」にも「感性」にも共通して必要な条件が、「良い声を出す技術を持っている」こと。

「出せる」技術があって、はじめて「これでいい」と確信が持てるし、その判断に説得力が出る。

「良い声が出せる」技術を目指してトレーニングしましょう。

* * *

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タグ:声の感性
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2017年04月06日

【朗読】しゃべるたびに話し声のトレーニング

●「仕事中はつい声の意識が薄れてしまう」

話し声について、こんなメールが届きました。

> 練習ではしっかりした声が出ている気がするのですが、
> 仕事中はつい声の意識が薄れて、届かない声になってしまいます。

分かります。

発声トレーニングでは、しっかりした発声を身につけるために、遠いターゲットを想定して声を出すのが有効です。

3〜5m前方にぬいぐるみを置いて発声トレーニングに使うのもいい。

しかし、実際のおしゃべりで3m離れた相手と会話をするケースは、まずありません。

3m離れた相手を「呼ぶ」ことはあっても、そのまま延々と会話を続けはしないでしょう。

私たちはたいてい、120cm以内の近距離で会話をしています。商品やお金を手渡す場合は50cm程度まで近づいて、しばらくそのまま話すこともあります。

だとしたら、3m先の相手に話しかける声量で会話をする機会はほとんどない、ということです。

もちろんトレーニングには負荷が必要ですから、剣道の竹刀に重りをつけて素振りの稽古をするのと同様、発声トレーニングで遠くまで声を届けようとするのは有効であり、必要でもあります。

とはいえ、実際の場面で発声技術を使いこなせていないのでは、しょうがない。

使えてこそ技術ですからね。

歌声を話し声に適用するように、遠距離ボイスを近距離ボイスに適用していきます。



●響きの感覚を味わいながら話す

相手までの距離が近いと、「ターゲットの意識」が持続しにくい。

無造作に声を出しても、聞こえはするからです。

そんなときは、「響きの感覚を味わいながら話す」ように心がけてみてください。

トレーニングでつかんだ響きの感覚を、口蓋を中心に味わいながら話すのです。

『坊っちゃん』や『走れメロス』で朗読しながら、口の中に感じる振動が一定の強さをキープするように練習するといいでしょう。

「響きが途切れないように、消えないように」と意識すると、やりやすいかもしれません。

しゃべる機会はすべて話し声トレーニングにしましょう。

* * *

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タグ:朗読 話し声
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2017年03月27日

【声のサロン】力みを除いたときに本物の声になる

●歌もしゃべりもリラックス

良い声を出すには、リラックスが大事。

体を楽にして声を出していますか?

「歌としゃべりの発声は、どう違うんですか」とよく質問されるのですが、話し声も歌声も基本は同じ、声帯の振動音に共鳴を加える発声法です。

声の高さや持続時間、強さなどに違いがあるとはいえ、「肺からの呼気で声帯を振動させて喉頭原音を作り──」といった基礎となる発声のメカニズムに違いはありません。

「体を楽にして、無駄な力を入れずに発声」も、共通のポイントです。

ガチガチに力んでいませんか?

のびのびと楽に声を出しましょう。



●力がなかなか抜けない……

とはいえ、気づくと力んでいるでしょう。

「あ〜あ、さっきも意識してリラックスしたばっかりなのに」と悔しくなるかもしれません。

でも、発声は筋肉運動ですから、必要な筋肉だけでなく、不要な筋肉もつい使おうとしてしまうのは、仕方ないんです。

すごく重いダンベルを持ち上げようとしたときに、上腕二頭筋とはまったく関係ないはずの顔の筋肉が緊張して、ニカッと笑っているような顔になったりするでしょう。

腕と顔ほど離れていても、ですよ。

まして、声帯まわりの筋肉の操作法をトレーニングしているときに、すぐ近くにある首や肩、背中に力みが生じるくらい、むしろ自然な反応です。

だとしたら、練習の段階で肩や背中に力みが加わっても、目くじら立てずに流しましょう。

流すといっても、「放置する」のではなく、何事もなかったかのようにスッと力を抜いて、あとは囚われない。

「後から抜く」のも有効なトレーニングです。

共鳴発声法の正しい「形」を作ることに意識を集中するがあまり、つい力んでしまい、それでも形としては良い構えになって、ピーンと気持ちいい響きが出ることがあります。

そのときは、「力んでいたからダメ」ではなく、その声を出しながら力を抜けばいい。

「形」にとってマイナスな力みもあって(舌や喉の力み)、その場合はピーンに入りにくく無理がかかりますが、「形」を作る上ではさほど影響しない力みもあります。

喩えるなら、管楽器のマウスピースには問題ないが、管にわずかな歪みがあるようなもの。

どこかに力みがあったとしても、そこそこ良い声が出たのであれば、それはそれで発声の進歩です。



●スイートスポットに入れ直せたら合格

良い声が出たら、あらためて脱力すれば、それでいい。

さらに、脱力したままスイートスポットに入れ直せるかを試してみます。

「形」をしっかり覚えていれば、リラックスして仕切り直しても、何回でも入れ直せるはず。

リラックスしてスイートスポットに入ったとき、声は本物になります。

ただし、「リラックスして」と「無造作に」は違いますよ。

「がんばらなくても楽に良い声が出せるレベル」を目指そうとして、「無造作に声を出す」になってしまうケースがあるのです。

細心の注意を払って、全力で「形」を整えましょう。

こんなメールが届きました。

> 小手先で無難に歌っても何にもならないので、
> 基礎をしっかり鍛えます。

まさにそのとおり。

すべてが載る「基礎」が一番大事です。

基礎から本物の良い声を育てましょうね。

* * *

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